第二部 禁断の世界とは? わかりやすく解説

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第二部 禁断の世界(This World Is Taboo)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 00:59 UTC 版)

禁断の世界」の記事における「第二部 禁断の世界(This World Is Taboo)」の解説

惑星「ウィールド3」の近く通常空間出た医療船「エスクリプス20」は、宇宙港着陸許可求めた。それに対して相手は、検疫命令書の内容、ここに来るまでの寄港地、トーマルが搭乗しているかの確認など神経質なほどの回答求めた。ようやく着陸許され、この惑星恐れているのは「ブルースキン」という伝染病だと分かった。それは数光年離れた惑星ダラ」の風土病で、肌に青い斑点出て死亡する恐ろしい病気らしい。カルフーン一人医者医療船に招き入れ、詳しいことを尋ねた。それによると、ダラ金属資源恵まれた惑星だが食料生産には不向きなので、ウィールド3に宇宙船でやってきて食料買いたい、と申し入れたことがあった。ブルースキンを恐れるウィールド3は、艦隊派遣して宇宙船追い払い何年ものあいダラ封鎖した封鎖のために艦艇大規模建造したが、封鎖解いたあとは艦艇にウィールド3の余剰穀物積み込んで惑星周回軌道置いてあるという。 ウィールド3の高官たちとの歓迎式典では、大統領の演説中にさえも、ブルースキンへの憎悪込められていることにカルフーン驚いた。そんなところへ惑星「オレド」から来たと、自動送信続け一隻宇宙船到着した。オレドは、ウィールド3とダラ中間位置する惑星で、金の採掘と牛の放牧細々行われていた。その宇宙船には船倉中にまで人間積み込まれ空気浄化装置過負荷故障したため、全員窒息死亡していた。生存者がいないので自動送信していたのだ。大統領はブルースキンの仕業と言う。その謎を解明すべく、エスクリプス20はオレドへ向かった超光速航行入ってすぐ、カルフーンコーヒー準備始めると、いつもは目を輝かせ待っているマーガトロイド様子がおかしい。船室の方をじっと見つめている。カルフーン密航者だと直感しブラスター準備して出てくるよう言った。乗っていたのは若い女で、追われているのでオレドへ連れていってほしいと話す。カルフーンは女との会話内容から、女はダラ出身者と見破り、彼女もそれを認めた次の日、エスクリプス20はオレドの近く着いた。 オレドの地上呼び出して何の応答もない。ランディング・グリッドはあるので、知らんぷりをしているようだカルフーン非常用ロケットで、グリッド近くへエスクリプス20着陸させた。周りにはおびただしい牛の足跡があり、ところどころ踏み潰された牛の死骸放置されている。女は初めマリル名乗った船外調査していると、警告もなくブラスター撃ち込まれた。カルフーン応戦する発煙弾投げ込まれ、煙を吸うと脈拍数があがり心に動揺感じた医療局員なので「パニック・ガス」だと分かる。牛を暴走させたのも、すし詰め宇宙船でウィールド3へ逃げてきたのも、これが原因違いないブラスター撃ってきたのは、ここへ牛を捕らえ来ていたダラ人だ。エスクリプス20戻ったカルフーンたちは、オレドを離れダラ向けて航行始めたダラ人々は、惑星高官たちも含めてみんな飢餓あえいでいた。エスクリプス20積まれていた食糧供出させられた。カルフーンは、ウィールド3を廻っている余剰穀物積んだ宇宙船頂戴することを考えた。もちろん代償として、ウィールド3には金属資源支払準備をする。4人のダラ航行士をエスクリプス20乗せ宇宙航行高等教育しながらウィールド3を目指した。数日のうちにウィールド3に着いたエスクリプス20一人前となった4人の航行士は、1人づつ穀物宇宙船乗り込んでダラ向かった。この計画成功しダラでは一時的に食糧割り当て量が増やされた。続いてカルフーンは、20余り穀物宇宙船同様に頂戴することにした。これと並行して、ブルースキン病の研究進めたカルフーンは、ブルースキンに感染しても肌に青い斑点出ない事例のあったことに関心があった。

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