第二部 破幻の眼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:44 UTC 版)
[2巻 - 5巻]秋から冬。東京都在住の敷島勇吹は、北山にある祖父の神社で掃除をしていた。その途中、お神酒を持ち逃げし飲んでいたところ、外人の人間に見えるナギに声をかけられ、一緒に酒を飲む成り行きとなった。それからは、頻繁に北山で晩酌を交わす仲となる。冬休み頃から勇吹の弟・勇歌は、悪魔・サムソンが神霊眼を持つ勇吹を手に入れようと、罠を張り監視し始めた気配に気付く。 その頃、神聖騎士団は、悪魔達の動向から日本に神霊眼を持つ能力者が居ると知り、ハイマンを筆頭に神霊眼の能力者を捕獲するため、徒党を組んで東京へ向かった。カルノは神聖騎士団で、騎士のリチャード・ハイマンの管理下に置かれ、囚人同様の扱いを受け、訓練を受けさせられていた。勇吹を追うハイマン達と共に日本へ連れて行かれ、そこで自分が神聖騎士団にとって役に立つ存在だとアピールし生き残る最後のチャンスを与えられる。しかしカルノは、ローゼリットの死による喪失感から、自分の人生に価値を見出せないでいた。 念写の能力を持つヒューバートは、記録係として騎士団に同行し、勇吹がトカゲ風の悪魔を撃退し、神霊眼で二つの生物に造り変えるところを目撃し、神聖騎士団上層部に報告した。上層部はその強力すぎる力を恐れ、カルノに殺させろと命令。ヒューバートはハイマンに隠れてカルノに拳銃を渡し、「勇吹を殺さなければ、君は直ぐさま殺される」と持ちかけ、勇吹を殺しに向かわせる。 勇吹はカルノと戦い、成り行きで共に悪魔サムソンと戦い撃破。カルノは結局勇吹を殺さなかった。戦闘の後家に帰り着くと、家は破壊され、巨大な手でえぐり取られたようになくなっていた。父・義母・弟は行方不明となり、勇吹は家族と平穏な日常を失い、残された家族の安全のため、カルノと家を去った。
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