第三次渾作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 18:51 UTC 版)
2度の失敗から、連合艦隊司令部ではビアク方面の水上部隊を排除しない限りビアク突入は不可能と判断し、10日未明の決定により兵力が強化され、以下の艦艇で3度目の作戦が行われることとなった。なお、淵田、奥宮は大和型戦艦2隻を投入したのは「あくまで敵機動部隊を誘い出す為の窮余の一策」だと述べている。 攻撃部隊:戦艦「大和」、「武蔵」、重巡「妙高」、「羽黒」、軽巡「能代」、駆逐艦「沖波」、「島風」、「朝雲」、「風雲」 輸送部隊:重巡「青葉」、軽巡「鬼怒」、駆逐艦「満潮」、「野分」、「山雲」、敷設艦「津軽」、「厳島」、第36号駆潜艇、第127号輸送艦 補給部隊:タンカー第2永洋丸、第37号駆潜艇、第30号掃海艇 ※第五戦隊(妙高、羽黒)と第10駆逐隊(風雲、朝雲)はバチャン泊地(ハルマヘラ、オビット島北方)へ移動中の6月7日に米潜水艦に攻撃され、風雲が沈没している。 部隊は6月12日、指定されたバチャン泊地に集結した。しかし、11日にはアメリカ機動部隊がマリアナ諸島へ来襲したため、豊田長官は13日17時27分「あ」号作戦決戦用意を発令し、渾作戦は中止された。連合艦隊電令第114号により移動していた第二攻撃集団は11日、第三攻撃集団は14日に西カロリン方面に配備するよう命じられたが、ビアク方面での作戦消耗、及びマラリアなどより実働兵力は大きく低下していた。陸軍部隊はそのままソロンへ残置された。
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