神の顕現とは? わかりやすく解説

神の顕現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/31 23:42 UTC 版)

ヤーコプ・ベーメ」の記事における「神の顕現」の解説

ベーメ見たヴィジョン万物の神的な実相とでもいうべきものであったベーメあらゆる存在中に神のドラマ見てわたしたち人間すべては神の歓び調べかなでる楽器の弦であるという。「すべてのものは神である。」と言ってしまえばそれは単純な汎神論になる。しかしベーメ汎神論決して単純ではない。名状しがたきヴィジョンをどうにか捉えよう特殊な用語を駆使し、神の現われダイナミックに描写しようとする彼の思想は複雑難解なのである。その記述は神の起源にまでさかのぼる。神の奥の奥、三位一体の神根源ベーメは無底と呼ぶ。無底とは底なきもの、他の何かによって根拠づけられることがなく、また底がないのであるから何かを根拠づけることもない。 このどこまで行って何もない無の中には他の「あるもの」を求めあこがれがあるという。ただし、あこがれ無限に広がっており、中心なければ形もない。あこがれの海、そこには何もないのだから何も見ず、何も映さない。いわばこれは目でない目、鏡でない鏡である。あこがれから外に向かってこうとする運動意志というが、この意志が無底の内に向かって収斂し自分自身である無をつかむとき、無底のうちにかすかな底ができ、ここからすべてが始まる。意志本質駆動力であり、いかなる本質意志なくしては生じないという。 意志は底に立つことで外に向かうことができるようになる。底ができることによって無底が無底となり、目が目となり、鏡が鏡となる。あるものがあるものとして認識されるためには区別必要なのであるベーメによれば神ですら自己認識するには神以外のものを必要とする。さて、中心円周が明確となることによって智慧の鏡と呼ばれるものが生じる。鏡は精神ガイスト)を受けとめ、すべてを映すが、それ自体は何かを産むことのない受動的なのである智慧の鏡は別名ソフィアという。ソフィアは「受け入れるが産まない」という処女性質をもつ無である。無であるというのはソフィア存在から自由なものだからだ。この自由なソフィア見よう意志は鏡をのぞきこみ、鏡に自分自身の姿を映す。ここで意志欲望をおこし、イマギナチオ(想像)する。イマギナチオによって意志孕み精神としての神と被造物原形が鏡において直観されるのである。

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神の顕現

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 02:36 UTC 版)

神現祭」の記事における「神の顕現」の解説

ギリシア語: Θεοφάνια, Theophania, 現代ギリシア語:セオファニア」の原義は「神が人類現れた」という意味。ユダヤ教様々な意味で受け継いだキリスト教では、ギリシア教父ひとりで聖書学者エウセビオスは『神の現れについて』(Peri theophaneias)で、イエス受肉について論じている。 プロテスタント福音派のロン・ローズ(Ron Rhodes)などは、旧約聖書にしばしば現れる天使は、受肉前のイエスであると説明している。

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