初期の絵画作品とは? わかりやすく解説

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初期の絵画作品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:48 UTC 版)

レオナルド・ダ・ヴィンチ」の記事における「初期の絵画作品」の解説

レオナルド画家としてのキャリアは、師ヴェロッキオとの合作キリストの洗礼』に始まる。他にレオナルド徒弟時代作品として、2点の『受胎告知』がある。そのうち1点は縦14cm、横59cmの小さな絵画で、元々はロレンツォ・ディ・クレディ大きな祭壇画の飾絵だったものが散逸した作品である。もう1点の『受胎告知』は縦98cm、横217cmという大規模な作品となっている。どちらの『受胎告知』も、フラ・アンジェリコの『受胎告知』などとよく似た伝統的な構図描かれている。座した、あるいは跪いた聖母マリア画面右配し背中の羽を高く掲げ豪奢な衣装を身につけた横向き天使が、純潔意味するユリとともに画面左配されている。大きな受胎告知』(1472年 - 1475年ウフィツィ美術館)は、かつてはギルランダイオ作品考えられていたが、現在ではレオナルド真作にほぼ間違いない考えられている。小さな受胎告知』では、マリア天使から眼を背け両手握りしめている。このポーズは神の意思への服従象徴するしかしながら大きな受胎告知』のマリアは、このような服従を示すポーズとっていない。予期せぬ天使の訪れ読書中断させられマリア右手は、今まで読んでいた聖書置かれ左手歓迎あるいは驚き意味する立てた状態で描かれている。冷静ともいえるこの若きマリアポーズは、神の母たる役割服従するではなく自信満ちて受け入れることを意味している。若きレオナルドはこの『受胎告知』でマリア神格化せずに、人間女性として描いた。これは神の顕現において人間が果たす役割認識していることを表している。

※この「初期の絵画作品」の解説は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の解説の一部です。
「初期の絵画作品」を含む「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の記事については、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の概要を参照ください。

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