社員食堂と外食事業
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同社の経営理念である「我々は『はかる』を通して世界の人々の健康づくりに貢献します」を自ら実践する場として、1999年に社員の健康の維持・増進を目的に東京都板橋区の本社に社員食堂をオープン。「おいしく、お腹いっぱい食べていたら、知らないうちにやせていた」をコンセプトに運営するスタイルを伝えたオンライン情報誌の取材がNHKの関係者の目にとまり、同局のテレビ番組『サラリーマンNEO』のコーナー「世界の社食から」に取り上げられ(2009年4月19日放送分)、これを見ていた大和書房の編集者からのオファーによって『体脂肪計タニタの社員食堂』(ISBN 4479920250) という書籍が発売され、これがシリーズ累計420万部発行という爆発的なヒットとなった。2013年にはこのレシピ本およびエピソードをベースとした映画『体脂肪計タニタの社員食堂』が優香主演で製作されている(ただしストーリーそのものはフィクション)。 上述の社員食堂は社員向けであり、社員・関係者以外の利用は出来ないが、2012年1月11日に上記書籍のレシピを基にしたメニューを提供する「丸の内タニタ食堂」を東京・丸の内にオープンした。1店舗当たり年間7200万円の売上モデルを構築しており、1号店の状況を見極めた上で店舗数の拡大を検討するとした。その後、関西や地方都市を含めて店舗を増やしている。 2012年6月15日には、NTT東日本関東病院のレストラン棟に2号店となる「NTT東日本関東病院タニタ食堂」をオープンした。1号店・2号店は業務提携によってライセンスを受けた飲食チェーンの「株式会社きちり」が事業を実施している。2014年には「福岡薬院タニタ食堂」(福岡市中央区薬院、学習塾などを展開する「アネムホールディングス」が運営)、「あきたタニタ食堂」(秋田市中通、フィデアホールディングス等の出資した「あきた食彩プロデュース」が運営)がオープンしているほか、北海道大学病院や住友病院、アピカルイン京都内にそれぞれ提携店舗を展開している。 なお、これらの「タニタの『社員食堂』を起点とするビジネス展開」は、2012年4月に日本マーケティング協会の選出した「第4回日本マーケティング大賞」を受賞している。 2018年には「タニタカフェ」の出店も開始した。
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