社団国家論とは? わかりやすく解説

社団国家論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:03 UTC 版)

絶対王政」の記事における「社団国家論」の解説

第二次世界大戦後、「絶対主義」や「絶対王政」という概念再検討迫られた。その要因は、戦間期出現したファシズム勢力分析する必要が生じたことによる。単に絶対王政期王権絶対的であったとするだけでは、ファシズム政権における権力者との差異化図れないため、ファシズム政権比べれば絶対王政」期の王権には限界があったという見解生じてくるのであるファシズム政権が、大衆メディア活用など通じて国民一人一人捕捉したのに対し絶対王政下では国家構成員一人一人にまで国家権力支配及んでいなかった。このように、社団国家論においては王権の「絶対性」に疑問示される当時の社会においては都市ギルド村落共同体など多く自律的な団体存在しており、国王の「絶対的」に見え権力は、こうした団体利権擁護する代償として成立していた。こうした国家を「社団国家」としてとらえ、この主権国家第一段階としての社団国家が、市民革命時代経て国民国家」へと発展していく、と説明される

※この「社団国家論」の解説は、「絶対王政」の解説の一部です。
「社団国家論」を含む「絶対王政」の記事については、「絶対王政」の概要を参照ください。

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