社会人入り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 08:20 UTC 版)
大学卒業後は、兼ねてから目標としていた明治大学の3学年上のエース・鎧坂哲哉の所属する旭化成に有村優樹とともに入社。他の同期には、この年の8月に世界陸上に双子で出場することになる村山謙太・村山紘太兄弟、有村とともに鹿児島実業高校を全国高校駅伝優勝に導いた吉村大輝、市田孝・市田宏兄弟がいる。入社直後の2015年5月のゴールデンゲームズinのべおかでは5000m最終A組に登場し、組トップでゴールした鎧坂に次ぐ2位でゴール。13分34秒37という好記録で走り自己ベストも更新した。この組では同期入社の市田孝が3位に入り、表彰台を旭化成勢で独占。旭化成陸上部の地元延岡を大いに沸かせた。翌6月の第99回日本陸上競技選手権大会では5000mと10000mに出場。10000mは14位に終わったが、5000mではまたも鎧坂に次ぐ順位となる6位でゴールし日本選手権初入賞を果たした。同年11月の八王子ロングディスタンスでは10000mに出場。記録は27分46秒55と、初めて27分台に突入し、2016年リオデジャネイロオリンピックの参加標準記録を突破した。 2015年11月の九州実業団毎日駅伝で実業団駅伝デビュー。ルーキーながらエース区間の4区を担当し区間賞を獲得。旭化成は1区から一度も先頭を譲らない圧巻のレース展開で3年ぶりの優勝を果たした。 2016年1月の全日本実業団対抗駅伝競走大会は、変動の3区を任され、38分45秒と、区間6位で、チーム順位も7つ上げるなど(21位→14位)チームの遅れを取り戻す好走を見せた。 2017年1月の全日本実業団駅伝では、前年に続いて3区を任され、38分30秒と区間3位の快走。チーム順位も20位から9つ上げ、11位で襷をつないだ。旭化成は4区以降も市田孝、村山謙太、市田宏が3連続区間賞を獲得する活躍で18年ぶりの優勝を果たした。 2018年1月の全日本実業団駅伝では、エース区間の4区を任された。後続のチームに差を縮められたが、区間5位の好走で1位を守り抜いた。チームはその後も首位をキープし、連覇を果たした。 2018年のトラックシーズンは、日本グランプリシリーズの兵庫リレーカーニバル(10000m)、織田記念陸上(5000m)、ゴールデンゲームズinのべおか(10000m)各大会で日本人首位の好成績を収め、日本選手権では10000mで初優勝を果たした。その後はマラソングランドチャンピオンシップ(2020年東京オリンピック選考レース)出場権獲得を目指し、北海道マラソンに出場予定だったが、故障のため断念した。 2019年1月の全日本実業団駅伝では、故障から復帰しアンカー区間の7区を担当し、トップでタスキを受けると、2秒差の2位で中継したMHPSの7区・岩田勇治とゴール直前まで並走。ラスト100mを切ってからのラストスパートで岩田を振り切り、3連覇の立役者となった。 2019年2月の別府大分毎日マラソンで過去2度見送ったマラソン初出場をついに果たす。マラソンデビュー戦ながら、日本屈指のスピードランナーとして優勝候補と目され、旭化成勢初のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得が期待されたが、30キロ手前で左足にできたマメの影響で失速。初マラソンのため途中棄権の方法がわからず、立ち止まりながらもなんとかゴールに辿り着いたが、MGC出場権獲得はならなかった。
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