目的とモチベーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 04:42 UTC 版)
「実績 (コンピュータゲーム)」の記事における「目的とモチベーション」の解説
作品をできるだけ長くプレイしてもらうために単にゲームクリアするだけでなく、全てのシークレットを発見、すべての課題を達成する必要があるという動機をプレイヤーに与えるためにゲームに実績が存在する。これは事実上、開発者がプレイヤーに与えた対処されるべき任意の課題である。達成するためにはゲームで通常の進捗状況(各ステージをクリアした成果など)を終えると、シークレットのパワーアップの解除やステージを解放させるなど二次的な目標と作品自体の固有の目標と一致するか、一次的二次的な目標から離れ、特に難易度が高いか通常しない方法で完了させることで獲得できる(タイムアタック(『Braid』)、敵を殺さずプレイ(『デウスエクス』、『Dishonored』))、決められた回数をプレイ、ゲーム内の映像を見る、決められた回数だけオンライン対戦で相手を倒すなどがある。実績によっては他の実績を参照することがある。多くの場合、プレイヤーが他のすべての実績を獲得する必要がある実績が1つある。 従来のシークレットは、解除するための方法が実績と似ていてもプレイの簡単さ(『スーパーマリオブラザーズ』のワープ土管など)や追加の機能(『DOOM』のようなファーストパーソン・シューティングゲームの隠し武器やステージ)という形でプレイヤーに何かしら直接的な利益を与えていたが、実績はストーリーに限るわけではなく、プレイヤーにゲーム内で直接的な利益や追加機能がないこともある。また、現代のゲームの実績は通常、ゲーム環境の外(インターネット上)で確認することが可能で、プレイヤーのオンラインプロフィールの一部となっている(Xbox 360、Xbox OneタイトルとGames for Windows – Live対応PCゲームのMicrosoftのLive AnywhereNetwork用のゲーマータグ、PlayStation Network用のPSN ID、Steam用ユーザープロフィールの実績ショーケース、『World of Warcraft』用のアーモリープロフィール、『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』のロードストーンプロフィール)。 プレイヤーが実績を獲得しようとする動機は、自分がプレイしたタイトルの総合スコア(Xbox Liveのゲーマースコア、PSNのトロフィーレベル、Steamの実績ショーケース)を上げていき、実績やトロフィーのプロフィールを公開することで、自分のプレイが評価されることにある。中には、特段ゲームを楽しむのではなく、実績の解除をゴールとして追い求めるプレイヤーもいる。このようなプレイヤーのコミュニティは「アチーブメントハンター」と呼ばれる。日本では「実績厨」と呼ばれる。 一部では、ゲーム内でプレイに直接利益を与える実績システムも存在するが、通常は実績自体とは一致しない。『コール オブ デューティ』のマルチプレイのチャレンジのような場合である。同作のチャレンジは決められた回数のヘッドショットやキルがあり、達成させるだけでなく、装備できるボーナス項目で報酬が入手できる。『Team Fortress 2』では9クラスごとに3つのマイルストーンがある。各クラスで決められた回数の実績を達成してマイルストーンに到達すると、プレイヤーはクラスの固有のトレード不可武器を入手する。
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