皇族と外戚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 17:02 UTC 版)
ボグダーン二世 マヴァール帝国の第24代皇帝。カルマーンの父帝。猜疑心と権力に固執するあまり、息子たちを精神的に虐待し、2人の息子を死に追いやった(とカルマーンは信じている)。晩年には狂気に憑かれていたようで、宮廷の大粛清を画策しており、自身の虚偽の訃報でカルマーンを呼び戻し、その対応を観るといったことも行ったが、そこで忍耐の限界に達したカルマーンにより殺害される。 若い頃は王立学園の身分の垣根を外すなど、開明的な君主としても知られるが、ヴェンツェルはその虚飾を見抜いていた。 ボグダーン二世にはカルマーンを含めて3人の息子がいた。アールモシュの見るところでは、3人の兄弟では末子カルマーンが傑出していたが、兄たちも凡庸な質ではなかったらしい。 長子ヴェーラは父帝から反逆を疑われ、心労で病臥に伏し、幼い息子ルセト大公を残して死去した。 次子(名は不明)は父帝の猜疑を恐れ、発熱を押して雪雨の戦陣に挑み、肺炎で死去した。 ルセト カルマーンの甥で長兄ヴェーラの遺児。大公(ナードル)の称号を持つ。3歳。幼児ながら先帝の嫡孫である故に、叔父であるカルマーンの権力基盤を脅かす存在であるが、仲の良かった兄への想いから排除することができず、その存在は野心家たちの耳目を集めることとなる。 エルセベート 大后妃。ヴェーラの未亡人で、ルセト大公の母。カルマーンの義姉。息子ルセトを皇位に就けるために陰謀を巡らす。 アポストル 公爵。エルセベート大后妃の父親で、ルセトの外祖父。帝室の遠戚で、宮廷貴族の重鎮。
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