皇族に献上された臥像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:11 UTC 版)
ハチ公像を制作した安藤は、1934年(昭和9年)、良子皇后(後の香淳皇后)がハチ公の美談に感銘を受けたことを聞き及び、像を献上することを思い立ち、改札前で寝て待つハチをモチーフにした小型のハチの臥像を渋谷駅前に建立される銅像と同時に制作した。この鋳造の忠犬ハチ公臥像は同年5月10日、斎藤弘吉執筆による「ハチ事跡概要」と併せて、天皇(昭和天皇)、皇后、皇太后(貞明皇后)に献上された。 安藤は、この忠犬ハチ公臥像のレプリカを鋳造して所持していたが、1945年(昭和20年)5月、アメリカ軍による東京大空襲で死亡。レプリカの所在も不明となった。その後、安藤の息子で同じく彫刻家の安藤士が、足の折れた状態のレプリカを亡父のアトリエ跡から見つけ出した。2010年現在、安藤士はこのレプリカを保管している。なお安藤士は2019年1月13日に95歳で死去。
※この「皇族に献上された臥像」の解説は、「忠犬ハチ公」の解説の一部です。
「皇族に献上された臥像」を含む「忠犬ハチ公」の記事については、「忠犬ハチ公」の概要を参照ください。
- 皇族に献上された臥像のページへのリンク