畜犬談とは? わかりやすく解説

畜犬談

作者太宰治

収載図書太宰治小説
出版社岩波書店
刊行年月1988.6

収載図書太宰治全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1988.10
シリーズ名ちくま文庫

収載図書太宰治全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1989.10

収載図書太宰治全集 4 小説
出版社筑摩書房
刊行年月1998.7

収載図書走れメロス 改版49
出版社角川書店
刊行年月2004.7
シリーズ名角川文庫

収載図書走れメロス
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.3
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書走れメロス
出版社ポプラ社
刊行年月2005.10
シリーズ名ポプラポケット文庫

収載図書大活字版 ザ・太宰治全小説全二冊 下巻
出版社第三書館
刊行年月2006.10

収載図書走れメロス 改版 新装版
出版社角川書店
刊行年月2007.6
シリーズ名角川文庫

収載図書とっておき笑いあります!
出版社くもん出版
刊行年月2007.12
シリーズ名読書たのしくなるニッポン文学

収載図書きりぎりす
出版社新潮社
刊行年月2008.11
シリーズ名新潮文庫


畜犬談―伊馬鵜平君に与へる。

作者太宰治

収載図書太宰治 滑稽小説集
出版社みすず書房
刊行年月2003.5
シリーズ名大人の本棚


畜犬談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 05:06 UTC 版)

畜犬談』(ちくけんだん)は、太宰治短編小説、あるいは随筆

概要

初出 『文学者』1939年10月号
単行本 皮膚と心』(竹村書房、1940年4月20日)
執筆時期 1939年8月12、13日~末日(推定)[1]
原稿用紙 31枚

表題には「伊馬鵜平君に与へる」と添えられている。作中の「犬に噛まれて三七、21日間通院した」という友人とは太宰の親友であった伊馬鵜平(伊馬春部)の事、あるいは伊馬をモデルにしたと思われる。また、作中の「私」は甲府に住む妻帯の小説家であるため太宰本人だと考えて間違いなさそうであるが、この小説の内容がすべて事実なのか、事実を基にしたフィクションなのか、あるいはまったくの創作であるのかは判らない。

作品集『皮膚と心』に収録されたのち、『風の便り』(利根書房、1942年4月16日)と『玩具』(あづみ書房、1946年8月10日)に再録された。

あらすじ

甲府の仮住まいに住む「私」は、いつか必ず犬に噛まれると確信しているほどに犬を嫌っていた。強い論調で犬の恐ろしさ・厭らしさを説く「私」であったが、いつしか一匹の汚らしい野良犬に付きまとわれることになる。

備考

  • 冒頭から終盤に至るまで犬を恐怖の対象とし、完膚無きまでに蔑視・罵倒し倒すような内容ではあるが、積極的に虐待などを加えるものではない。むしろ犬を真正面から真剣に脅威の対象として捉え、その対処法を切実に論じるなど、犬嫌いの悲哀をユーモラスに描き出している。昨今の常識や風潮からすれば、太宰の主張は度を過ぎている感もあるが、もちろん当時は動物愛護法などの法整備もされておらず、また狂犬病など犬を媒介する疾病の予防接種が義務化されていなかった(狂犬病予防法が公布されたのは昭和25年である)ため、現在の感覚で太宰の主張の良し悪しを計ることは正当ではない。また、作中の「私」も犬に対する自らの主張や行為を最終的には恥じ、反省しているようである。
  • 朗読カセット『太宰治作品集 全10巻―文芸カセット 日本近代文学シリーズ』(岩波書店、1988年6月6日)に本作品が収録されている。朗読は西田敏行[2]

脚注

  1. ^ 『太宰治全集 第3巻』筑摩書房、1989年10月25日、407頁。解題(山内祥史)より。
  2. ^ 岩波書店 | 太宰治作品集 文芸カセット 日本近代文学シリーズ

関連項目

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「畜犬談」の関連用語

畜犬談のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



畜犬談のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの畜犬談 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS