町長としての施策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 03:00 UTC 版)
「山内道雄 (政治家)」の記事における「町長としての施策」の解説
島内にある島根県立隠岐島前高等学校は少子高齢化の進行などで入学者が減少し、2006年度には学級数の減少(1学年2学級→1学級)が行われるなどして統廃合の危機に瀕していたが、2004年の「海士町自立促進プラン」を具体化させた隠岐島前高校の魅力化事業の一環として、2007年度には山内を会長として「隠岐島前高校の魅力化と永久の発展の会」が設立された。同会を構成する海士町や隠岐島前高校では、Iターンの教育関係者を中心に、島前以外からの入学生の寮費無償化、公立学習塾である隠岐國学習センターの設立など斬新な施策を行った。2010年度には生徒の全国募集を開始し、2011年度には島根県外の茨城県・東京都・大阪府・兵庫県・広島県から計8人が、また島根県の本土から4人が、計12人が隠岐諸島外から入学(島留学)した。これらの結果、2012年度には離島の高校として異例の学級増(1学年1学級→2学級)となった。 山内はまた、街づくりの中核に図書館を据えた。2007年には海士町自立促進プランに基づき島全体をひとつの図書館とみなす「島まるごと図書館構想」を策定。2010年(平成22年)に海士町中央図書館が開館した。海士町中央図書館は「滞在・交流型図書館」を運営コンセプトとしている。海士町中央図書館の取り組みは「分散型図書館サービスの先駆例」と評価され、2014年(平成26年)には知的資源イニシアティブが主催するLibrary of the Yearを受賞した。受賞前年の2013年(平成25年)には、Library of the Yearの最終選考会が行われた第15回図書館総合展において、「首長が語る地方行政の現状と図書館への期待2 鯖江市、海士町、恩納村の取り組みに学ぶ」というフォーラムに講師として登壇している。 2006年(平成18年)5月には無投票で海士町長に2選し、2010年(平成22年)5月には無投票で海士町長に無投票で3選し、2014年(平成26年)5月には無投票で海士町長に無投票で4選した。2018年(平成30年)5月の海士町長選挙には出馬せず、山内の支援を受けた大江和彦が無投票で後任の町長に当選した。
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