生態学における種間競争とは? わかりやすく解説

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生態学における種間競争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 13:35 UTC 版)

競争 (生物)」の記事における「生態学における種間競争」の解説

生態学においては競争関係は種間関係の型のひとつである。二つ種類生物が、互いに相手存在によって不利益を被る場合に、これらの種は競争関係にあると言う。 普通、競争関係にある種とは、共通の資源ニッチ求めるもののことである。例えば、同じ地域生息し、同じ餌を求める二種の動物があるとする。餌の量は有限であるから一方多く餌を食えば他方は食うものが少なくなり個体数が減る。このような場合に、この二種の動物は餌に関して競争関係にあると言い上記のような結果出れば、数を減らした方が競争負けたことになる。競争対象となる資源は、生物生態系によって様々である。食物だけでなく、隠れ家縄張りの場所など生息する土地もその対象になる。類縁関係の近い生物は、互いにその生活上の要求似ていることが多いから、重要な競争者ありえる実際競争が、どのような形で行われるかは一概に言えない問題である。同じ餌を求める物同士であるからといって実際にある獲物取り合って戦うとは限らないライオンハイエナのようにそのような例もあるが、ほとんどの場合はもっと間接的な形で行われる。たとえばメダカカダヤシは非常によく似たで、都会地ではたいていはメダカカダヤシ置き換えられている。しかし、カダヤシメダカをどんどん食べているとか、カダヤシメダカ攻撃しているわけではない片方他方攻撃して追い出す例もあるが、攻撃的で力で勝っていれば勝てというわけでもない。攻撃的行動を取る種は、攻撃時間エネルギー費やすために、かえって不利を招く場合もある。アメリカリス見られる例で、地上性攻撃的なリス樹上性で弱いリス組み合わせで、草原地上性のものが占有する傾向があるが、森林地上部占有するというと、それができない森林内では、樹上性リス地上あらわれることも多くそのたび攻撃をしていては身が持たないからと考えられる両者が共通の資源求めないにも関わらず環境背景にして互いに競争関係にある例もある。たとえば寒い海域ウニコンブ競争関係にあるという例がある。ウニコンブ食するので、捕食-被食関係である。ウニ岩盤上を占拠すると、コンブ新芽はすぐに食べられるため成長できないウニが立ち入れないようにした岩盤上には、コンブ侵入する。ところが、コンブがよく繁茂すると、今度ウニがいなくなる。これは、海藻が波に揺れて岩の上をはくために、幼いウニ定着阻害するのであるこのように、この両者一方繁栄する他方生存妨げられるので、競争関係と言えるのである動物の場合は、それぞれの種で要求異なるので、競争関係は一対一の種間に起こるものであるから、群集生態学だけでなく、個体群間の関係として個体群生態学取り扱う場合もある。

※この「生態学における種間競争」の解説は、「競争 (生物)」の解説の一部です。
「生態学における種間競争」を含む「競争 (生物)」の記事については、「競争 (生物)」の概要を参照ください。

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