生態学の研究分野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 08:59 UTC 版)
生態学は生物学の一分野である。生態学で扱う対象は生物体、個体群、群集、生態系や生物圏などである。生態学では、生物とそれをとりまく環境間の相互の関係に焦点を当てた研究を行う。そのため、地質学・生化学・地理学・土壌学・物理学・気象学などの他の学問分野とも関連をもち、総合的な(=非還元主義的な)学問とされる。 以下に、生態学における諸分野を、スケールの小さな物から大きい物の順に列挙する。 個体生態学 (organismal ecology) 環境による生物個体への影響を研究する。生理学(生態生理学)、進化生態学、行動生態学を含む。 個体群生態学 (population ecology) 個体数に影響する要因や個体数の変化を研究する。 群集生態学 (community ecology) 捕食や競争のような種と種の相互作用を研究する。 生態系生態学 (ecosystem ecology) 生態系と環境の関係を研究する。エネルギーの流れや化学的循環に着目する。 景観生態学 (landscape ecology) 生態系を横断したエネルギーや物質の循環、生物の移動に関して研究する。 地球生態学 (global ecology) エネルギーや物質の循環が、生態圏・生物圏を横断した生物の機能や分布に与える影響について研究する。
※この「生態学の研究分野」の解説は、「生態学」の解説の一部です。
「生態学の研究分野」を含む「生態学」の記事については、「生態学」の概要を参照ください。
- 生態学の研究分野のページへのリンク