現行の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 17:55 UTC 版)
日本では以下のような例がある。 同一軌間の系統の並行によるもの 四国旅客鉄道(JR四国)高徳線佐古駅 - 徳島駅間 佐古駅で分岐する高徳線と徳島線(共に単線)が系統別に徳島駅に乗り入れているもの。かつては高徳線と徳島線の重複区間であった。 佐古駅では、高徳線の列車は列車交換が出来るが、徳島線の列車は列車交換できない。 京浜急行電鉄空港線京急蒲田駅 - 糀谷駅間 京急蒲田駅本線上りホームと直通する系統、下りホームと直通する系統で1線ずつ使用する。 2010年5月16日に京急蒲田駅・糀谷駅の上り線高架ホームを先行開業させた際、京急蒲田駅 - 大鳥居駅間の線路が暫定的に高架・地平に分かれ、同区間が単線並列となった。高架線は品川方面から羽田空港方面へ向かう下り列車と羽田空港方面から横浜方面へ向かう上り(本線下り)列車、地平線は羽田空港方面から品川方面への上り列車と横浜方面から羽田空港方面への下り(本線上り)列車がそれぞれ使用する。 2012年10月21日に下り線の高架化が行われた際、糀谷駅の京急蒲田寄りに分岐器(シーサスクロッシング)が挿入されたため、糀谷駅 - 大鳥居駅間は通常の複線に戻り、単線並列区間が京急蒲田駅 - 糀谷駅間となった。 北九州高速鉄道小倉線(北九州モノレール)小倉駅 - 平和通駅間 かつての小倉駅(現在の平和通駅)から現在の小倉駅に乗入れた際に小倉駅までの間に分岐器を設けなかったために単線並列となった。 分岐器は平和通駅の下り側(企救丘駅寄り)に設けられているため、平和通駅・小倉駅とも両側のホームに上下線の列車が止まる。 能勢電鉄妙見線山下駅 - 笹部駅間 笹部駅近くで複線から単線となる。山下駅近くに分岐器がないため、折返し列車は所定の進行方向を逆に走る。 伊予鉄道高浜線古町駅 - 衣山駅間 人身事故や車両故障の際は古町駅で折り返す。衣山駅には渡り線がないため、古町駅までは普段と反対側の線路を使用する。 東海旅客鉄道(JR東海)武豊線大府駅 - 尾張森岡駅間 大府駅構内から尾張森岡駅手前まで旅客列車と貨物列車で1線ずつ使用する。旅客線は電化されているが貨物線は電化されていない。 軌間が異なる系統の並行によるもの 東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線山形駅 - 羽前千歳駅間 山形新幹線・山形線系統で標準軌線、仙山線・左沢線系統で狭軌線を使用。 大曲駅 - 秋田駅間秋田新幹線系統で標準軌線、普通・快速列車系統で狭軌線を使用。 神宮寺駅 - 峰吉川駅間には三線軌条の線路があり、この区間は標準軌の単線並列区間としても運用されている。 東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線・京成電鉄本線・京成電鉄成田空港線(成田スカイアクセス)空港第2ビル駅 - 成田空港駅間 成田線系統は狭軌線、京成線系統は標準軌線。 第三種鉄道事業者(線路保有事業者)としてはどちらも成田空港高速鉄道。 この他に、筑肥線・唐津線の山本駅 - 本牟田部駅間など、線路が併走しているものの途中の駅には片方の線にしかホームが無く、もう片方は通過する区間が多く存在する。また、通常は単線運行であるが、出入庫用や多客期用の単線が並行しているものとしては京成金町線 京成高砂駅 - 柴又駅間や、近鉄生駒鋼索線 鳥居前駅 - 宝山寺駅間などがある。 日本国外では以下のような例がある。 シアトル・センター・モノレールシアトル・センター(英語版) - ウェストレイク・センター(英語版)間 上海トランスラピッド竜陽路駅 - 浦東国際機場駅間 仁川国際空港シャトルトレイン第1旅客ターミナル - 搭乗棟間 第2旅客ターミナル - 搭乗棟間
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