現行の主要製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 10:19 UTC 版)
「ダイソン (企業)」の記事における「現行の主要製品」の解説
『Dyson Airblade』(ハンドドライヤー) 掃除機製造で得た技術を応用して造られた業務用機器。自動車の『ターボ』に似た回転フィンと電子制御式ブラシレスモータを組み合わせた『Dyson Digital Motor』を水切り用のエアジェットを作り出すのに利用している。また、HEPAフィルター搭載のため「汚染された空気で手を乾かすのではない」事を売りにしているが、エアジェットは回りの空気も大量に巻き込むので、効果の程は明らかでない。そして、HEPAフィルターの空気抵抗のために強力なモータを必要とし、大きな消費電力 (1,400W) と大きな騒音 (84dB) という欠点がある。アメリカでは、大規模空港のトイレなどに設置されている所がある。日本ではサラヤが販売代理をしており、茨城空港やJR西日本主要駅のトイレなどに設置されている。 『Air Multiplier』(エアマルチプライアー) 2009年秋に発売された扇風機。リングの中に周囲の空気を巻き込みながらモーターで加速して風を発生させ、従来の羽根を回転させるタイプに比べて均一な風を送ることができ、安全性・メンテナンス性も高い。この技術は1981年に東芝が特許を取得しており、ダイソンは独自に開発したものの東芝の特許の存在により、英国での特許取得が却下された。英国では20年で特許の最長延長が切れるため東芝の権利を侵害している状態にはないが、新規取得のさいに「新規性」が求められるため(特許が切れたアイデアを新規のアイデアとして特許取得することができない)、エアマルチプライアーの新規性について現在も特許審査が継続されている。 『Dyson Hot + Cool™ ファンヒーター』(セラミックファンヒーター) エアマルチプライアーに、暖房機能を加えた。台座から空気を吸い込み、ループ状の枠のすき間から温風を吹き出す仕組み。首振り機能で室内を均一に暖め、あらかじめ設定した温度を自動で維持する。「温風モード」から「涼風モード」に切り替えれば、通常の扇風機としても利用できる。2011年10月20日発売。 『Dyson Hygienic Mist』(超音波式加湿器) エアマルチプライアーに、加湿機能を加えた。除菌用UV-Cライトを搭載し、水を除菌してから加湿を開始するため、超音波式加湿器の弱点である衛生面をクリアしている。「加湿モード」から「涼風モード」に切り替えれば、通常の扇風機としても利用できる。2014年11月6日発売。 『Dyson Pure Cool™』(空気清浄器) エアマルチプライアーに、空気清浄機能を加えた。高性能HEPAフィルターを搭載し、PM0.1相当の粒子を99.95%除去できる。通常のタイマー付き扇風機としても利用できる。フィルターは筒型のシンプルな構造のため簡単に交換可能。2015年4月28日発売。
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