王子と仲間たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 09:21 UTC 版)
「王子の優雅な生活(仮)」の記事における「王子と仲間たち」の解説
アンドレア王子 主人公。ハドリエル王国の王子で、金茶の巻き毛が特徴の美青年で自他共に認める天然王子。何も出来ないボンクラと思われていたが、狩りの腕は一流、剣の腕は超一流、「追い剥ぎ」としては天下一品という変わり種。生活物資がない森での暮らしにもすぐに順応し、足りない物は自分に向けられた追っ手を返り討ちにして身ぐるみを剥ぎ、剣や鎧を売り払った金で調達する。また、城で散々本物の幽霊を見てきたせいで肝っ玉が図太く動じない。 反面極度の世間知らずで、王侯貴族以外は「食べ物を食べなくても生きて行ける」と本気で思い込んでいた。また、着替えや身の回りの世話はすべて召使いがしていたせいで、人前で全裸になっても平気。自分を裏切り陥れたピゴット卿に何度となく煮え湯を飲ませる。 ところがアローから庶民の暮らしぶりを聞き知るにつけ、それまで自分たち王族がどれだけ民の暮らしを無視して贅沢に振る舞ってきたかを知り、また民が貧しさと弱さから惨い真似をしてきたことを知ったことで、世直しのために王座奪還を目指すようになる。 アロー もう一人の主人公。貧しい農民出身の青年で、王領森林の狩り城の下働き。運悪く王位簒奪の陰謀劇の巻き添えを食い、王子、ライオネルと逃亡生活をする羽目に陥る。王子のワガママに振り回される下僕として悲惨な生活を送っていたが、ライオネルがいなくなってからは王子の無茶に振り回され危険な目に遭うようになる。 ところが、王領森林に暮らすイリヤという可愛らしい娘と知り合い恋仲に発展。王子のマイペースにも慣れるや、その包容力や性格の良さを慕うようになる。 アンドレアの戴冠後も側近として宮廷でワガママと天然に振り回される。 ライオネル執政官 アンドレア王子の政務官でお目付け役。角刈り頭に丸メガネが特徴の、生真面目で有能な青年。厳しくも王子に忠実で、天然ボケをかます王子のツッコミ役。頭は良いが腕っ節に関してはからっきし頼りにならない。 謀反発生後は王子をすみやかに脱出させ、全容解明に向けて情報探索に奔走。その間のお守り役はアローに押しつける。やがて、他の王族や味方勢力と連携をとるため王都方面に出向する。 アンドレアの戴冠後も有能な政務官として引き続き補佐する。 イリヤ 森林の手入れを条件に王領森林に住むことを許された民人の娘。偶然からアンドレア王子たちと出会い、王子たちの森での生活を手助けするようになる。アローに一目惚れして相思相愛に。ピゴット卿に見つかり危険な目に遭うなどするも王子とアローの活躍に救われる。 イリヤの祖父 森林の手入れを条件に王領森林に住むことを許された民人の老人。アンドレア王子たちの森での生活を手助けし、王子からは「森の師匠」と呼ばれる。 ゴント 村はずれの森の中に住む、偏屈な老人。庶民の生活を顧みない領主ピゴット卿の圧政から、貴族に対して強い偏見と不信を抱いている。アンドレア王子からは「政治の先生」と呼ばれる。 セリーナ 街でみかけた良い女で良からぬ連中に絡まれていたところを王子に救われナンパされる。実はギルバートの幼馴染。貧しい庶民の娘で身分違いの恋に破れ、その後、家庭の事情などから身売りして娼婦に身を落とす。「親戚の誰か」が借金を肩代わりしてくれたおかげで慎ましくまっとうな暮らしに戻っていた。王子と知り合ったことでイリアと親しくなるが、王子の探索を命じられるギルバート卿と再会。思い悩むようになる。更にはセリーナの過去を知り執拗に追い回す男に見つかってしまう。
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