独自開発ではないロケットによる軌道投入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 19:28 UTC 版)
「各国初の軌道投入の年表」の記事における「独自開発ではないロケットによる軌道投入」の解説
いくつかの国では独自開発ではない打上げ機によって、自国の宇宙基地から軌道投入した例がある。 国日時解説 アルジェリア 1965年11月26日 初の軌道投入はアマギールからのフランスのディアマンAによるアステリックスの打ち上げ成功である。最後の軌道投入は1967年2月15日、アマギールからのフランスのディアマンAによる打ち上げであり、以降国内からの軌道投入計画は存在しない。 イタリア 1967年4月26日 初の軌道投入はケニア沖にうかべたイタリア所有のサン・マルコ・プラットフォームからのアメリカのスカウトBによるサン・マルコ2号(英語版)の打ち上げ成功である。サン・マルコ・プラットフォームからの最後の打ち上げは1988年3月25日のスカウトG-1の打ち上げであり、以降の打ち上げの計画は存在しない。 オーストラリア 1967年11月29日 初の軌道投入は、ウーメラ試験場からのアメリカのスパルタによるオーストラリア初の衛星WRESATの打ち上げである。2度目の打ち上げは1971年10月28日、イギリスのブラック・アローによるプロスペロの打ち上げ成功であり、これは英国初の独自ロケットによる衛星打ち上げでもあった。以降オーストラリアからの打ち上げは存在していない。 カザフスタン 1992年1月21日 独立後初の軌道投入は、バイコヌール宇宙基地からのロシアのソユーズ-U2によるプログレスM-11の打ち上げ成功であった。バイコヌールは現在でも利用されており、さまざまなロシアやウクライナのロケットが打ち上げられている。 スペイン 1997年4月 グラン・カナリア空港から離陸した米企業オービタル・サイエンシズ社のスターゲイザーからペガサスロケットで小型衛星が打ち上げられている。 マーシャル諸島 2000年10月 クェゼリン環礁から離陸した米企業オービタル・サイエンシズ社のスターゲイザーからペガサス-HロケットでHETE-2が打ち上げ成功している。その後、米企業スペースX社が2006年から2009年にかけてファルコン1ロケットの打ち上げを行い2008年9月28日の成功を皮切りに5回地上からの打ち上げに成功している。2008年から2012年には更にペガサス-XL型ロケットの打ち上げが行われている。現在は打ち上げ予定は存在しない。 韓国 2013年1月30日 羅老宇宙センターからKSLV-I 3号機でSTSAT-2Cを打ち上げ、軌道投入に成功している。羅老1号はロシアが製造開発した改良型のロケットを初段に、韓国開発の第2段とフェアリングを利用している。打ち上げは韓国とロシア技術者によって行われ、組み立ては韓国で行われた。
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