犯人たちの自殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:55 UTC 版)
「コロンバイン高校銃乱射事件」の記事における「犯人たちの自殺」の解説
ハリスとクレボルドは図書館を出た後、科学室があるエリアに向かい、小さな焼夷弾を空の倉庫部屋に放り込み、炸裂させた。彼らが通り過ぎた後、隣接した部屋にいた教師が消火を行った。二人は南通路を進み、第8科学室(誰もいなかった)に向けて発砲した。 次に彼らは、カフェテリアに階段を下って入ってきた。ハリスはプロパン爆弾のうちの1つをカービン銃で撃ち、爆発させようとしたが果たせなかった。ハリスはテーブルに残されていた飲み物を一口飲むと火炎瓶を投げた。最初、火炎瓶は炸裂はしなかったが、二人が階段を上ってカフェテリアから去った後、火事を引き起こした。この火事は備え付けのスプリンクラーで消火された。カフェテリアでの一件は防犯カメラに映っており、二人の行動は映像記録となった。 彼らは11時50分過ぎにカフェテリアを去り、学校の主な南北通路の周りに向かい、あてもなく発砲した。彼らは、南通路を渡り、教室を通り過ぎ、中央事務所へ入った。その間、二人は教室のドアの小さな窓から中を見て、中の学生と目を合わせたが、中には入らなかった。二人は事務室を出た後にバスルーム入口に入り、「そこにいることはわかっている」、「俺たちは見つけた奴はすべて殺す」と言った。しかし、バスルームの中には入らなかった。11時55分に二人は再びカフェテリアに現れ、調理場へ行き、3分後に南廊下へ引き上げた。 午後0時2分、ハリスとクレボルドは再び図書館に入った(カフェテリアから図書館に来るまでに何をしていたかは不明)。図書館からは既に意識を失っていたパトリック・アイルランドと負傷して動けないリサ・クローツ(クローツは死んだふりをしていた)以外の生存者はすべて逃げ出していた。二人は窓越しに警官と撃ち合おうとしたが無駄に終わり、マシュー・ケッターとアイゼア・ショールズの遺体のそばに行き、自らの銃で自分を撃ち、自殺した。 午後2時38分に、パトリック・アイルランドは意識を回復し、窓の方へ這っていった。彼は外で待機していたSWAT隊員によって窓から救出された。職員休憩室に隠れていたリサ・クローツ、パッティ・ネルソン、ブライアン・アンダーソンと3人のスタッフも救出された。 午後4時に保安官は当初、学生や教師の死者は25人と発表した。午後4時30分に学校は安全であると宣言されたが、午後5時30分に別の爆薬が発見され、再び警察が向かった。午後6時15分までに駐車場の自動車にしかけられた爆弾が発見され、午後10時45分除去作業が行われたが起爆させてしまった。幸い、自動車が破壊されただけで負傷者はいなかった。 最終的に、12人の学生と1人の教師が殺害され、24人の学生が負傷。また、3名の学生が避難の際に負傷した。ハリスとクレボルドが自殺するまで、わずか約45分の出来事だった。
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