漂着・捕獲例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 13:59 UTC 版)
漂着は、日本、ヨーロッパ各国、アフリカ各国、アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドで報告されている。日本では、2013年までは平均して2年に1度程度の頻度で報告されており、1941年から1978年までの37年間には20個体が報告された。ただし、2013/2014年の冬は報告が極端に多く、7件が報告された。原因として、2006/2007年の冬と同様の海水温状態が再来した、とする説や、単にダイオウイカの知名度が上がったためであり過去にも報告されなかった漂着が多数あったはずだ、とする説がある。 2007年(平成19年)7月10日、タスマニア島西岸の港町ストローン (Strahan Village) 近郊のオーシャンビーチに打ち上げられた。 2010年(平成22年)2月20日、日本の新潟市西区五十嵐一の町の海岸で、腕を含め全長3.4m、体重109.2kgのダイオウイカの死骸が漂着した。 2014年1月4日、富山県氷見漁港で体長3.5メートルのダイオウイカが水揚げされた。シーズンの寒ブリの網にかかって水揚げされた。 2014年2月25日、兵庫県新温泉町諸寄漁港で体長4メートル13センチの生きたダイオウイカが水揚げされた。生きたまま捕獲されたのは今回が初めて。サザエの素潜り漁をしていた漁師が頭上を泳いでいたダイオウイカを捕獲した。 2014年 - 2015年、新潟県佐渡市の漁港では、2014年から2015年にかけて数度の水揚げが確認されている。 2015年2月3日、富山市沖の定置網に生きた状態でかかったダイオウイカの水中撮影に成功。さらに同12月24日、富山県富山市水橋辻ケ堂の船溜りにダイオウイカが入り込んでいるのが発見され、地元のダイビングショップのオーナーが潜水して近接動画撮影に成功した。その後、沖に出て見えなくなったという。 2015年5月6日、神奈川県横須賀市の大津漁港内水面にて漁業関係者が全長1.2メートルの個体を網で掬い捕獲、冷凍された。同年6月29日、国立科学博物館・筑波研究施設にて生後一年未満の若い個体と判明した。アクリル包埋標本として同年11月29日から京急油壺マリンパークにて展示された。 2019年12月19日、福井県小浜市宇久の漁港で、一本だけ長い触腕を含めると約6メートルの腐敗した個体を男性釣り客が発見した。 2022年4月20日、前述した宇久で2度目となる、全長3・35メートル 推定60~80キロの個体を漁業関係者が海岸で発見。今回のものは生きた状態であったが間もなく衰弱死した。県内の越前松島水族館が引き取り一般公開するとしている。
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