漂着物と作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 08:46 UTC 版)
島崎藤村 叙情詩『椰子の実』 漂着物が人にインスピレーションを与え、作品として生まれたもっとも有名な例では、民俗学者である柳田國男が1898年明治31年の夏に、伊良湖にしばらく滞在した際に偶然拾った椰子の実の話を、親友の島崎藤村に語ったところ、それがモチーフとなり、「名も知らぬ遠き島より流れよる椰子の実ひとつ・・・」の歌詞で知られる叙情詩「椰子の実」が誕生した。藤村自身は実際にその椰子の実を見たわけではないが、柳田國男が優れた文学者に強いインスピレーションを与えたのである。その後、1936年(昭和11年)、歌詞に大中寅二によってメロディーが付けられ、NHKで放送され、国民歌謡として広く知られるようになった。現在も、日出園地には「椰子の実」誕生の記念碑がある。
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