漂着種子
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1. アツミモダマ
2. シロツブ
3. a,b ワニグチモダマ
漂着種子(ひょうちゃくしゅし)とは、海水などに浮遊して漂着した種子のことである。漂着果実(ひょうちゃくかじつ)は、漂着した果実のことである。それらは植物学用語では、散布体であることから、これらの総称として漂着散布体(ひょうちゃくさんぷたい)とも呼ばれる[1]。
漂着種子の一覧
日本の浜辺で見られる漂着種子
漂着果実の一覧
日本の浜辺で見られる漂着果実
出典
- ^ 中西, 弘樹 (1991年12月). “海流散布と海洋島フロラの成立(第22回種生物学シンポジウム : 島嶼フロラの成立と適応放散)”. 種生物学研究. pp. 1–13. 2025年1月9日閲覧。
- ^ a b c 鈴木, 明彦「奄美群島喜界島池治浜への南方系漂着種子」2014年12月25日、doi:10.57279/driftological.12.0_61。
- ^ a b c d e f 中西弘樹「日本における熱帯起源の漂着果実と種子の希な種」『漂着物学会誌』第9巻、2011年、1–5頁、ISSN 1349-1555。
関連項目
漂着種子
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漂着物の中に植物の果実や種子等の散布体が混じり、漂着後発芽する場合がある。このような種子を漂着種子と言う。さらに海流による散布のための適応を持つような種子を海流散布種子、その植物を海流散布植物と呼ぶ。これは植物の重要な繁殖戦略の1つである。熱帯系の植物に多く、上述の島崎藤村の「椰子の実」に歌われたココヤシもその代表的な例である。漂着種子は、種子を保護するため果肉や種皮が厚い、海水に浮くため繊維層を持つなどの特徴を持つ。またヒルギ類等の胎生種子も漂着種子の例である。動物の場合も漂着から分布を拡大する例があると考えられ、海流による分散は動物の分布に大きな意味を持つ。 漂着種子をつくる植物 ヤシ科 - ココヤシなど サガリバナ科 - ゴバンノアシ、サガリバナ アオギリ科 - サキシマスオウノキ マメ科 - クロヨナ、イソフジ ヒルギ科 - オヒルギ、メヒルギ ハスノハギリ科 - ハスノハギリ
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