ワニグチモダマとは? わかりやすく解説

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ワニグチモダマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 06:42 UTC 版)

ワニグチモダマ
ワニグチモダマの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: トビカズラ属 Mucuna
: ワニグチモダマ M. gigantea
学名
Mucuna gigantea (Willd.) DC.

ワニグチモダマ(鰐口藻玉[1]、学名:Mucuna gigantea[2])はマメ科トビカズラ属常緑つる性木本

特徴

葉は3出複葉カショウクズマメに似るが、ほぼ無毛。小葉は10–15 cm、やや厚い革質で表面に光沢がある。頂小葉は卵状楕円形、側小葉はゆがんだ卵形で左右非相称[3]。若葉は黄色[1]がかった淡い色調を示す。

花序は長い柄で葉腋から下垂し、淡黄緑色の花を10個程度つける[3]。花期は秋~春[4]、1–3月[5]

豆果は長さ4–14 cmの長楕円形で、翼があり平滑[1]。種子は厚みのある円形で直径2–3 cm、臍は非常に長く、外周の3/4に達する[5]。種子はモダマと同様に海流散布される[3][5][6]。和名は種子の形を仏具の一種の鰐口に例えたもの。

分布と生育環境

奄美大島徳之島沖永良部島沖縄島宮古島石垣島小浜島新城島上地島西表島小笠原諸島[1][5]先島諸島今帰仁村の海岸に少数が自生[4]。海岸の林縁に生える[3][1]。国外では台湾、中国海南島インド東南アジア太平洋諸島オーストラリアにも分布する[6][5]環境省カテゴリー準絶滅危惧(NT)、沖縄県カテゴリー準絶滅危惧(NT)、竹富町希少野生動植物種[5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b c d e (大川 & 林 2016, p. 131)
  2. ^ (米倉 & 梶田 2003)
  3. ^ a b c d (片野田 2019, p. 214)
  4. ^ a b (林 & 名嘉 2022, p. 44)
  5. ^ a b c d e f (沖縄県 2018, p. 189–190)
  6. ^ a b (立石 1997, p. 4-275)

参考文献

外部リンク




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