湯_(中華料理)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 湯_(中華料理)の意味・解説 

湯 (中華料理)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 10:23 UTC 版)

各種表記
繁体字
簡体字
拼音 tāng
発音: タン
日本語読み: とう
韓国語
英文 tang
テンプレートを表示

(タン、拼音: tāng簡体字朝鮮語文化観光部2000年式:tang、マッキューン=ライシャワー式:t'ang) は中華料理および朝鮮料理におけるスープである。朝鮮半島の固有語ではクク(ク)ともいう。

概要

特徴としては以下が挙げられる。

  1. 材料をだしがらとしない場合が多い - 取り出して別の料理に使うためだしがらにするまで煮出さない。(江西料理広東料理の壷で蒸すスープではだしがらとなる。)
  2. 浮いたを取らない - 特殊な場合でない限り油を取らない。
  3. くさみ抜き - だしが動物性の場合、ネギ生姜の薄切りを入れる。

種類

  • 材料による分け方
  • 濃度、とろみによる分け方
    • 濃湯(ノンタン、nóngtāng)
      豚皮、羊肉、牛の尾を使ったような濃厚なスープ。水溶き片栗粉でとろみをつけたスープをいう場合もあるが、多くは「」(ゴン、gēng)と呼ばれる。とろみをつけると、スープが冷めにくくなり、具が沈まず、口当たりもよくなる。
      現代中国語ではシチューを含む煮込み料理も含む。
  • 色による分け方
    • 清湯(チンタン、qīngtāng)
      澄んだスープのこと[1]で味をつけた食欲を誘う為のスープであり、彩りも大切であるため、灰汁は丁寧にとる。
      現代中国語ではブイヨンを指すこともある。
      • 高湯(カオタン、gāotāng)もしくは上湯(シャンタン、shàngtāng)
        清湯の中でも高級とされるスープ。金華ハムと丸鶏、牛肉、豚肉を長時間煮込み、塩で味を調えたスープ。
        元々は「上湯」の語は広東語由来(soeng6tong1)の表記である。
        現代中国語ではフォンや日本の出汁(日式上湯)を指すこともある。
    • 白湯(パイタン、báitāng)
      白いスープ。魚介類や豚骨などを強い火力で長時間煮込み、白濁させて仕上げる。麺類のスープに使われることが多いが、アクをとって白濁をかなり薄めて調理されることが多い[1]

料理としての湯

中国および朝鮮には、料理名として「湯」の文字が多く使用されている。それらは単なるスープではなく、煮込んだ様々な具材とともに提供され食されるもの、あるいはスープである湯に、食材を加えて調理し提供されるものなどさまざまである。スープである湯と料理としての湯の概念の区別は、必ずしも明確にされているとは言えない。また、生薬を煮出した煎じ薬も「湯」と呼ばれ、中には甘い味を付けるものもあるが、生薬は料理にも入れる場合があるため、それらの境界には曖昧さが残る。

脚注

関連項目


「湯 (中華料理)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「湯_(中華料理)」の関連用語

湯_(中華料理)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



湯_(中華料理)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの湯 (中華料理) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS