渡辺南岳
渡辺南岳
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渡辺 南岳(わたなべ なんがく、明和4年(1767年)- 文化10年1月4日(1813年2月4日))は江戸時代後期の画家。京都の人。名は巌、字は維石、号は南岳、通称小左衛門[1]。円山応挙の高弟で応門十哲に数えられる。江戸に円山派を広めた。
- ^ 通称猪三郎とするのは誤り。門人の鈴木南嶺の通称を取り違えたもの
- ^ 中島来章「南岳三十三回忌追善書画会展覧会」引き札
- ^ 朝岡興禎『古画備考』に「呉春門人、江戸へ下り、三年逗留、其内甚行われ、帰京の節、金三百両持上る」とある。
- ^ 清宮秀堅『雲烟所見略伝』安政6年
- ^ 渡辺崋山『寓画堂日記』
- ^ 朝岡興禎『古画備考』
- ^ 『俳調義論』文化6年・『海道狂歌合』文化8年
- ^ 川端玉章の談(『東洋美術大観』附属、大村西崖「日本絵画史」、1908年3月)。
- ^ 木村(1981)p.17。
- ^ 白井華陽『画乗要略』 天保3年(1831年)刊ほか。
- ^ 「文久元年(1863年)新刻、柳亭大人著、湖東逢文堂持」とある一枚刷りの書家・絵師の価格一覧表。物故者、生存者合わせて300名、画と書半々で載せられている。なお、他の絵師を列挙すると、狩野探幽金5両、狩野常信2両、狩野尚信金1000匹、円山応挙金1枚、池大雅金1000匹、田能村竹田30匁、谷文晁30匁、呉春25匁、渡辺崋山45匁、英一蝶60匁、酒井抱一銀1枚、伊藤若冲7匁5分、与謝蕪村35匁、久隅守景100匁、松村景文20匁、長沢芦雪25匁、山口素絢20匁、岡本豊彦20匁、など。ただし、この価格がどこまで正確かは不明(木村(1981)pp.14-15)。
- ^ C0014513 十二支図 - 東京国立博物館 画像検索
- ^ C0056829 明経先生像 - 東京国立博物館 画像検索
- ^ [ID_1047] 四季草花図巻 : 収蔵品情報 _ 収蔵品データベース _ 東京藝術大学大学美術館 The University Art Museum, Tokyo University of the Arts
- ^ [ID_1048] 木菟図 : 収蔵品情報 _ 収蔵品データベース _ 東京藝術大学大学美術館 The University Art Museum, Tokyo University of the Arts
- ^ 狩野博幸 並木誠士 今橋理子監修 『江戸の美術 大図鑑』 河出書房新社、2017年6月30日、p.153、ISBN 978-4-309-25576-7。
- ^ 田中敏雄「某家(藤井寺市)の障壁画─狩野永叔・渡辺南岳他」『近世日本絵画の研究』作品社、2013年3月、pp.202-204。ISBN 978-4-86182-412-8)。
- ^ 仙台市博物館編集・発行 『樹木礼賛 日本画に描かれた木と花の美』 2014年9月26日、第40図。
- ^ 小林忠監修 千葉市美術館 NHKプロモーション編集 『帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション』 NHKプロモーション、2010-11年、p.86。
- ^ Yang Guifei's Abduction _ Freer_Sackler
- ^ Morning Glory, Watanabe Nangaku _ Mia
- ^ Eight Drunken Sages, Watanabe Nangaku _ Mia
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