清の香【キヨノカ】(果樹)
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登録番号 | 第5251号 |
登録年月日 | 1996年 11月 21日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 清の香 よみ:キヨノカ |
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品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 大分県 | |
品種登録者の住所 | 大分県大分市大手町3丁目1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 三股正 佐藤隆 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「清見」に「キノー」を交配して得られた実生から育成されたもので,果実の形が扁球,果実の重さが中,果皮の色が橙で,育成地(大分県津久見市)において,3月頃成熟するかんきつである。 樹姿は中間,樹の大きさはやや小,樹勢はやや弱,枝梢の太さはやや細,節間長はやや短である。葉身の形は紡錘形,先端及び基部の形は鋭形,大きさ,長さ及び幅は中,葉形指数は極小,葉柄の長さは中である。花(花蕾)の重さは軽,花弁の形は紡錘形,長さは短,幅は中,色は白,数は5枚である。果実の形は扁球,果形指数はやや大,果頂部放射条溝の有無及び凹環の有無は無,果梗部の形は球面,果梗部放射条溝の多少は少,果心の充実度は中,大きさは小,果実の重さは中(180g程度)である。果皮の色は橙,油胞の大きさは大小混合,密度はやや密,凹凸は平,果面の粗滑は滑,果皮の厚さは薄,果皮歩合は小,剥皮の難易はやや易である。じょうのう膜の硬さは軟,さじょう(果肉)の色は橙,果汁の多少は多,甘味は高(糖度13度程度),酸味及び香気の多少は中である。種子数はかなり少,胚の数は多胚,色は黄白である。成熟期は中,育成地においては3月頃である。隔年結果性は中,浮皮果の発生は無,裂果の発生はやや多,貯蔵性は中である。 「清見」と比較して,果心の大きさが大きいこと,果皮の厚さが薄いこと,胚の数が多胚であること等で,「キノー」と比較して,葉柄の長さが長いこと,果実の重さが重いこと,酸味が低いこと等で,「津之香」と比較して,葉身先端の形が鋭形であること,葉身の大きさが大きいこと,果心の充実度が密であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和56年に大分県柑橘試験場津久見分場において「清見」に「キノー」を交配して得られた実生から,62年に選抜し,以後,増殖を行いながら,特性の調査,確認を行い育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「大柑24号」であった。 |
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