涼実紫2号【スズミムラサキ2ゴウ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第12581号 |
登録年月日 | 2005年 1月 19日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 涼実紫2号 よみ:スズミムラサキ2ゴウ |
|
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 岩手県 | |
品種登録者の住所 | 岩手県盛岡市内丸10番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 泉憲裕、菊池久雄、菅原誠司 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、岩手県下閉伊郡川井村において採取したヤマブドウ自生種の中から選抜して育成されたもので、果皮の色が紫黒、果粒が円で小粒の育成地(岩手県紫波郡矢巾町)では9月中旬に成熟する中生種である。樹の広がりは大、樹勢は強である。熟梢の太さは中、色は暗褐、節間横断面の形は円、表面の形状は細溝あり、幼梢先端の色は薄赤、巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は中、花性は雌性である。成葉葉身の形はくさび形、裂片数は3片、葉身横断面の形は外巻き、葉縁鋸歯の形は両側直線、葉柄裂刻の一般的な形は開く、成葉上裂刻の一般的な形は無、成葉の大きさは大、上面の色は緑、葉柄の色は淡紅、成葉の下面葉脈間の綿毛の密度は密、下面主脈上の綿毛の密度、葉柄の綿毛の密度及び中肋に対する葉柄の長さの比は中、葉柄の太さは太である。穂梗の太さは細、長さは長、色は淡紅である。果房の形は有岐円筒、大きさは極小、長さは短、着粒の粗密は中、果梗の太さは太、長さは短、色は黄褐である。果粒の形は円、大きさは小、果皮の色は紫黒、果粉の多少及び果皮の厚さは中、果皮と果肉の分離性は易、果肉の色は不着色、肉質は塊状、甘味は中、酸味は極多、渋味は少、香気は無、果汁の多少は多である。種子の数は多、形は短、大きさは中である。発芽期及び開花期は早、成熟期は中で育成地においては9月中旬である。果実の着色の難易は散光着色、花振いの多少はやや少、無核果粒の混入及び裂果 の多少は無~極少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は中である。「葛巻町選抜系」と比較して、着粒が密であること等で、「清舞」と比較して、花性 が雌性であること、種子の数が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に岩手県林業技術センター(紫波郡矢巾町)において、岩手県下閉伊郡川井村で採取したヤマブドウ自生種を挿木増殖したものの中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、11年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「いわてやまぶどう2号」であった。 |
- 涼実紫2号のページへのリンク