消防会館時代(1948-1957)
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「多治見市図書館」の記事における「消防会館時代(1948-1957)」の解説
岐阜県の図書館(1949年)分類館名蔵書数閲覧数県立 岐阜県立図書館 24,745冊 103人/日 岐阜公民読書室 和書620冊洋書1451冊 65人/日 市立 大垣市立図書館 12,945冊 137人/日 多治見市図書館 3,100冊 61人/日 高山市図書館 4,281冊 61人/日 私立 私立岐阜簡易図書館 13,640冊 96人/日 戦前から存在した私立愛児幼稚園は1947年(昭和22年)に多治見市に移管された。1947年3月には多治見市図書館の建物が多治見市立愛児幼稚園の園舎に充てられることとなり、図書館は4月から翌年までやむなく休館している。旧実践女学校で開館していた1年ばかりの間に図書館の重要性は認知されており、再開を望む声が多かった。1948年(昭和23年)7月、土岐川南岸の青木町に新築された多治見市消防会館の3階に図書館が設置され、1年4か月ぶりに開館した。 消防会館時代の図書館は定員60人の閲覧室が2室(計29坪)あり、閲覧室に加えて計7坪の書庫と事務室があった。職員は館長1人と事務員2人の計3人だった。1950年(昭和25年)7月15日時点の蔵書数は一般書が2789冊、雑誌が31種類、米国図書及び雑誌が914冊だった。米国雑誌は岐阜民事部によって提供されたものである。1946年の開館以後には図書を購入したり寄贈を受けたりしているが、時代にふさわしくないものや破損が酷いものを整理した結果として、蔵書数は減少した。 図書館法が制定された1950年時点で、岐阜県の公共図書館は多治見市図書館を含めて8館だった。多治見以外には、岐阜県立図書館、岐阜県公民読書室(後に岐阜県立図書館に吸収される)、大垣市立図書館、高山市立図書館、竹鼻町立図書館(現・羽島市立図書館)、蛭川村立済美図書館(現・中津川市立図書館)、私立財団法人岐阜簡易図書館(現・岐阜市立図書館)があった。1951年(昭和26年)10月には成人を対象に館外貸出を開始した。1952年(昭和27年)の『岐阜県の教育』によると、多治見市図書館の職員数は3人(うち司書補1)であり、蔵書数は3,988冊、1日平均利用者数は67人だった。図書館費は496,200円であり、うち図書購入費は264,300円だった。
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