浩二の人生を取り巻く人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 01:36 UTC 版)
「はだしのゲンの登場人物」の記事における「浩二の人生を取り巻く人々」の解説
熊井 大二郎(くまい だいじろう) 浩二が予科練の赴任途中に出会った、出撃を5日後に控えた特攻隊員で。学徒出陣で海軍に来たため、母校にやり残した研究があった。浩二を「ヒヨコ」と呼んでいる。ナイフで浩二に怪我を負わせたり、怒鳴りまくるなど、荒っぽいところがあるが、本来は家族思いな優しい性格。特攻の志願者募集の際に周囲に睨まれたことにより同調圧力に屈して特攻隊に志願したものの、非人道的な特攻作戦に対して怒りを抱いていた。また母親と婚約者・夏子(なつこ)への未練があり、出撃の飛行ルートに実家周辺があったために隊列を抜けて実家上空で周回したことで燃料切れで飛行機を墜落させてしまい、上官から叱責されて非国民のレッテルを貼られてしまう。その後、自暴自棄になって死を決意し、呑んだくれながら生に対する思いを浩二に託す。浩二に自分の髪と爪を母親と婚約者に渡してくれと頼み、中山と旧制三高の寮歌「紅萌ゆる丘の花」を歌って見送った。その後の消息は不明である。 中山(なかやま) 熊井と共に浩二が予科練の赴任途中に出会った、特攻隊員。酔った熊井から浩二を庇ったりする優しい性格である。熊井同様その後の消息は不明。 花田 照吉(はなだ てるきち) 浩二の予科練での同期生。カッコいい予科練に憧れて志願したが、訓練で連日失敗を繰り返し、教官には殴られ、他の同期からは罵られる日々を送っていた中で唯一浩二に励まされていた。その後、訓練についていけなくなった余りに脱走を図るが、崖から落ちて左足首を骨折して失敗。連れ戻された後に教官からリンチされたことで全てが嫌になり、翌日トイレで首吊り自殺した(しかし、その死は大河原と大堂が口裏を合わせ、表向きは訓練中の事故として処理されたため、両親は「名誉の死」として喜び、浩二に真相を告げられても「なんてことを言うのだ」と逆に浩二をなじった)。 大河原(おおがわら) 浩二の予科練の教班長で、階級は兵曹。花田の失敗で浩二を始めとした他の予科練生にも連帯責任として棒で尻を叩くなどの罰を行う。花田の自殺後も何事も無かったかのような涼しい顔をしていた。 大堂(だいどう) 階級は少佐。大河原と口裏合わせで花田の自殺を訓練中の事故死として処理し、大河原に死なせない程度で鍛えるよう注意を促した。 竜(たつ) 浩二が働いていた炭鉱の先輩。浩二が稼いだお金にたかって酒を飲んでいる。 居酒屋の女性 竜や浩二にもう飲むのをやめろと登場し、その理由は弟を特攻隊で亡くしたため、若い男にだらしなくなって欲しくないと言うも浩二に「酒を飲まないとやり切れん」と言われた。 広子(ひろこ) 浩二の婚約者で、ゲンが絶賛するほどの美人。浩二らの家が壊される前にアパートに浩二と共に移り住んだ。その後、浩二と結婚する。
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