水素化ヒ素とは? わかりやすく解説

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アルシン

(水素化ヒ素 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 07:11 UTC 版)

アルシン

  1. ヒ素の水素化物。本稿で詳述する。(英語: arsine)
  2. 帝政ロシアにおける長さの単位。(英語: arshin)。アルシン (単位)を参照。
  3. カナダのプロボクサー、ヨアキム・アルシン

アルシン
識別情報
CAS登録番号 7784-42-1 
EC番号 232-066-3
特性
化学式 AsH3
モル質量 77.9454 g/mol
外観 無色気体
密度 4.93 g/l, 気体、1.640 g/mL (−64 ℃, 液体)
融点

−117 °C, 156 K, -179 °F

沸点

−62.5 °C, 211 K, -81 °F

への溶解度 0.07 g/100 ml (25 ℃)
酸解離定数 pKa 25
構造
分子の形 三角錐形
双極子モーメント 0.20 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo +66.44 kJ mol−1
標準モルエントロピー So 222.78 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 38.07 J mol−1K−1
危険性
EU分類 非常に強い可燃性 (F+)
猛毒 (T+)
有害 (Xn)
環境への危険性 (N)
NFPA 704
4
4
2
Rフレーズ R12, R26, R48/20, R50/53
Sフレーズ (S1/2), S9, S16, S28, S33, S36/37, S45, S60, S61
引火点 可燃性気体
関連する物質
関連する水素化合物 アンモニア
ホスフィン
スチビン
ビスムチン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アルシン英語: arsine)とは、化学式が AsH3 と表される、ヒ素水素化合物である。水素化ヒ素英語: arsenic hydride)や、ヒ化水素 (英語: hydrogen arsenide) とも呼ばれる。

性質

アルシンの化学式はAsH3であるため、その分子量は、77.95である。アルシンの常圧における融点は-116 ℃、沸点は-62 ℃なので、常温常圧では気体として存在する。なお、気体のアルシンに色は無い。

立体構造アンモニアに近いが、水素の結合角はアンモニアのそれよりも小さく直角に近い。極性溶媒に溶け易く、有機溶媒に溶け難い。しかし、窒素の電気陰性度が3.0のアンモニアとは異なり、ヒ素の電気陰性度は2.0なのに対して、水素の電気陰性度は2.1と、極性が弱いためアルシンは水素結合を作らない。

アルシンは還元作用を示し、例えば、硝酸銀水溶液に通ずるとを遊離する。なお、その標準酸化還元電位は以下の通りである。

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