三塩化ヒ素とは? わかりやすく解説

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三塩化ヒ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 01:18 UTC 版)

三塩化ヒ素
識別情報
CAS登録番号 7784-34-1 
PubChem 24570
ChemSpider 22974 
RTECS番号 CG1750000
特性
化学式 AsCl3
モル質量 181.28 g/mol
外観 無色液体
密度 2.163 g/cm3
融点

-16.2 °C, 257 K, 3 °F

沸点

130.2 °C, 403 K, 266 °F

への溶解度 分解
溶解度 アルコールエーテル塩酸臭化水素酸に可溶
屈折率 (nD) 1.6006
粘度 9.77 x 10-6 Pa s
危険性
EU分類 非常に高い毒性 (T+)
環境に対する危険性 (N)
NFPA 704
0
3
0
Rフレーズ R23/25, R50/53
Sフレーズ (S1/2), S20/21, S28, S45, S60, S61
半数致死量 LD50 48 mg/kg
関連する物質
その他の陰イオン 三酸化二ヒ素
その他の陽イオン 塩化アンチモン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

三塩化ヒ素(Arsenic trichloride)は、AsCl3という化学式を持つ無機化合物である。毒性を持つ油状の物質で無色であるが、不純物を含むものは黄色を呈する。有機ヒ素化合物を製造する際の中間体となる[1]

構造

三塩化ヒ素は、C3v対称性を持つピラミッド状の分子である。As-Cl結合は2.161Åの長さで、Cl-As-Clの角は98°25'±30である[2][3]。三塩化ヒ素は、ν1(A1) 416、ν2(A1) 192、ν3 393、ν4(E) 152 cm-1の4つの通常振動モードを持つ[4]。三塩化ヒ素はほぼ共有結合であり、そのため融点は低い。

合成

三塩化ヒ素は、三酸化二ヒ素塩化水素で処理し、その後蒸留することによって製造される。




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