二ヒ化タングステンとは? わかりやすく解説

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二ヒ化タングステン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 00:45 UTC 版)

二ヒ化タングステン
識別情報
CAS登録番号 12006-39-2
特性
化学式 As2W
モル質量 333.68 g mol−1
外観 黒色固体[1]
密度 6.9 g·cm−3[1]
への溶解度 部分的に不溶[2]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二ヒ化タングステン(Tungsten diarsenide)は、化学式WAs2タングステンヒ化物である。他のタングステンヒ化物には、三ヒ化タングステン(WAs3)、ヒ化タングステン(III)(W2As3)等がある[1][3]

合成

600-1000℃でタングステンとヒ素を直接反応させることで二ヒ化タングステンを合成できる。また、ヒ素やアルシン塩化タングステン(VI)を反応させることでも合成することができる[1][2]

性質

二ヒ化タングステンは黒色の固体である。二ヒ化モリブデンと同じ構造の単斜晶系に結晶化する。フッ化水素酸塩酸アルカリ水溶液に不溶である。濃い硝酸硫酸と反応する[1]。高温では空気と反応し、酸化タングステン(VI)三酸化二ヒ素を形成する[2]

出典

  1. ^ a b c d e Erik Lassner, Wolf-Dieter Schubert (2012). Tungsten Properties, Chemistry, Technology of the Element, Alloys, and Chemical Compounds. Springer Science & Business Media. p. 145. ISBN 978-1-4615-4907-9 
  2. ^ a b c R. J. Meyer (2013). Wolfram. Springer-Verlag. p. 207. ISBN 978-3-662-13401-6 
  3. ^ Taylor, J. B.; Calvert, L. D.; Hunt, M. R. (1965-11-01). “THE ARSENIDES OF TUNGSTEN AND MOLYBDENUM: WAs 2 , W 2 As 3 , MoAs 2 , Mo 2 As 3 , AND Mo 5 As 4” (英語). Canadian Journal of Chemistry 43 (11): 3045–3051. doi:10.1139/v65-419. ISSN 0008-4042. http://www.nrcresearchpress.com/doi/10.1139/v65-419. 



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