塩化タングステン(III)とは? わかりやすく解説

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塩化タングステン(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 14:10 UTC 版)

塩化タングステン(III)
識別情報
CAS登録番号 12371-22-1 
PubChem 5251191
特性
化学式 Cl18W6
モル質量 1741.19 g mol−1
外観 黄茶色固体
密度 5.44 g·cm−3
融点

550[1] °C,  K,  °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化タングステン(III)(Tungsten(III) chloride)は、化学式W6Cl18無機化合物で、八面体クラスターである。茶色の固体で、塩化タングステン(II)塩素化により得られる[2]。12個の二重架橋塩化物配位子を持つことが特徴で、ニオブタンタル塩化物と関連する構造を持つ。対照的に、塩化タングステン(II)W6Cl12は、8つの三重架橋塩化物配位子を持つ。

W(III)-W(IV)塩化物混合物は、六塩化物をビスマスで還元することで得られる[3]

9 WCl6 + 8 Bi → 3 W3Cl10 + 8 BiCl3

脚注

  1. ^ Eliseev, S. S.; Synthesis and physicochemical properties of tungsten trichloride. Izvestiya Akademii Nauk SSSR, Neorganicheskie Materialy 1983, V19(7), P1182-5 CAPLUS
  2. ^ Yue‐Qing Zheng, Ekaterina Jonas, Jürgen Nuss, Hans Georg von Schnering (1999). “The DMSO Solvated octahedro‐[W6iCl12aCl6 Cluster Molecule”. Z. Anorg. Allg. Chem. 624: 1400–1404. doi:10.1002/(SICI)1521-3749(199809)624:9<1400::AID-ZAAC1400>3.0.CO;2-0. 
  3. ^ Thurston, J. H.; Kolesnichenko, V.; Messerle, L. (2014). Trinuclear tungsten halide clusters. Inorganic Syntheses. 36. 24–30. doi:10.1002/9781118744994.ch5. ISBN 9781118744994 



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