毛色と斑文のパターン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 01:18 UTC 版)
「アパルーサ (馬)」の記事における「毛色と斑文のパターン」の解説
アパルーサの毛色は、原毛色に別の色が斑らにかぶったもので、アパルーサ・ホース・クラブが認める原毛色は鹿毛、青毛、栗毛、月毛(パロミノ)、芦毛、佐目毛、河原毛、白毛、粕毛、薄墨毛である。その斑文にはいくつかのパターンがあり、その区分は総称して「豹文変異」型と呼ばれていて、一般にアパルーサ独特の毛色を指す言葉である。基礎の毛色が濃く、斑文の周りの毛の色がにじんで見える場合も斑文の色は濃く斑文の色は白い。 子馬は誕生のとき、成体でどんな毛色になるか予測は難しい場合が多い。子馬は品種に関わらず栗色で生まれ、成長につれて色が濃くなるものだが、アパルーサの子どもは必ずしも生まれたときに斑文があるとは限らない。成長につれて斑文が変化していく場合でも、ブランケットや豹文のように変わりにくいパターンもある。粕毛系や白い小さな斑点が混ざると特にこの傾向が強く、生まれたばかりだと毛色の特徴がほとんど現われず、成長につれて明確になることはまれではない。 毛色について ApHC では原毛色が強く「アパルーサ独特の斑文が見られない」ものを「無地」として認めている。皮膚がまだらなこと、さらに形にかかわらず斑文があることが条件[3]。 原毛色にかぶる斑文にはいろいろなパターンがあり、あまりに種類が多く特定の区分に分類することは難しい。おおまかにいうと次のパターンがある。 パターン解説写真斑 (ぶち)体全体または部分的に白もしくは濃色の斑がある。一般的な呼び方。 ブランケット またはスノーキャップ (腰が白い) 腰のあたりが白い。原毛色が白いこともある。原毛色との対比が明確。 ブランケットに細かな濃い斑白いブランケット部分に濃い斑が散っている。通常、斑の色は原毛色と同じ。 豹文 (レオパード白い原毛色に濃い豹文) 原毛色は白、全身に濃い色の豹文がある。「全身ブランケットの馬から派生した」という考え方もできる。 白っぽい豹文 (レオパード) ほぼ全身が白い。横腹、首と頭に濃い色が少し残る。 スノーフレーク(濃い原毛色に細かい白斑) 濃い原毛色に白い豹文や斑。成長するにつれてだんだん白い模様が数も広さも増える。 栗葦毛のアパルーサマーブルまたは varnish 豹文がもっともはっきりしている。額とほほ、顔の正面、背中全体、横腹と臀部に濃い色と白が入り混じり淡い色も加わる。濃い色が出やすい箇所はほほ骨、四肢、膝裏、眼の上、臀部の頂点、肘裏。皮膚の薄い箇所が濃く見える様子が「varnish marks」。これが栗毛と異なる特徴。 まだら模様豹文が少ないレオパード。皮膚にまだらがあり、毛色は全身が白い。 栗葦毛のブランケットまたは粕毛系? 連銭? 尻から臀部が栗葦毛。多くの場合ブランケットが入り、位置は腰のあたり他。 栗葦毛のブランケットに斑栗葦毛のブランケットに白または濃い色の斑点が散る。
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