歴史的方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:53 UTC 版)
哲学の歴史的方法には古代ギリシア哲学、認識論、言語学の三つがある。 古代ギリシアの哲学に対する実践知的な取り組みはソクラテスやエピクロスのような哲学者によって率先された。哲学のこのような形での問いは幸福な人生の追究や美徳の養成に関係する物事を主に含むが、政治哲学や宗教哲学は記録された思想を特色としている。こういった哲学者達の一般的な方法は今日ソクラテス式問答法として広く知られている「反対論証」である。 認識論的な取り組みは特に合理主義と経験主義の間の議論において知識の基盤をなす。この区別は経験主義の側のジョン・ロック、デイヴィッド・ヒューム、ジョージ・バークリー、合理主義の側のルネ・デカルト、バールーフ・デ・スピノザ、ゴットフリート・ライプニッツといった近代哲学に適したものである。しかしながら、この区別は近現代の哲学に適用した時にだけ意味を成しうる。 さらに最近の哲学に対する言語学的な取り組みは、認識論の形でも(言語と世界の関係、「意味の意味」)、概念や観念の研究としても行われる。アルフレッド・エイヤーの『言語・真理・論理』では(議論はあるものの)哲学の定義として二つの判断基準が示されている。第一に、科学は本当に知識の分枝でなければならない。第二に、それは「哲学」として知られる観念や印象の領域との関係をはらんでいなければならない。よって、エイヤーにとって哲学は、完全に分析的な課題として、また「どのように使われるか」の定義の集まりとして定義される。「真理とは何か?」あるいはより一般的に「xとは何か?」という問いは世界に関する事実というよりむしろ定義を問うているのだ、と思想の分析派は一般的に提言している。
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