梶苺とは? わかりやすく解説

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かじ‐いちご〔かぢ‐〕【××苺/×苺】

読み方:かじいちご

バラ科落葉低木海岸近く山野自生手のひら状に五〜七つ裂けていて、縁にぎざぎざがあり、カジノキに似る。初夏、白い5弁花を開き、実は淡黄色熟し食べられるとういちご。えどいちご。

梶苺/構苺の画像

かじいちご (梶苺)

Rubus trifidus

Rubus trifidus

Rubus trifidus

Rubus trifidus

Rubus trifidus

わが国本州関東地方以西太平洋側から四国九州分布してます。海岸近く山地生え、高さは2~3メートルなります庭木として広く植栽されています。にはがなく、よく分枝します。広卵形掌状に3~7中裂、互生します。4月から5月ごろ、先に白い花を咲かせます5月には果実淡黄色から黄橙色に熟し甘酸っぱくて食用されます。名前は、が「かじのき」に似ることから。
バラ科キイチゴ属の半常緑低木で、学名Rubus trifidus。英名はありません。
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梶苺

読み方:カジイチゴ(kajiichigo)

バラ科落葉低木園芸植物

学名 Rubus trifidus


カジイチゴ

(梶苺 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 05:27 UTC 版)

カジイチゴ
カジイチゴの花
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キイチゴ属 Rubus
: カジイチゴ Rubus trifidus
学名
Rubus trifidus Thunb. (1784)[1]
和名
カジイチゴ

カジイチゴ(構苺、梶苺[2][3]、薅央藨[4]学名: Rubus trifidus)は、バラ科キイチゴ属に属する低木。日本に自生するキイチゴの仲間で、主に西日本に分布する。温暖な地方を好む。6月ごろに実るオレンジ色果実は食用となる。別名キイチゴ、トウイチゴ、エドイチゴともよばれる[2]。名前の由来は、の形がクワ科カジノキに似ていることから[5]。半常緑低木であり、暖地では葉の多くが越冬する。

分布

日本の本州関東以西の太平洋側沿岸)、伊豆諸島九州に分布する[5][2]。海岸や海沿いの山地に生える[5][3]

特徴

落葉または半常緑広葉樹低木[3]、高さは2 - 3メートル (m) になる[5][3]は直立してよく枝分かれし[5]、緑色また暗紅色で毛がなく[3]、太くなると木質化する。茎にはトゲはないか[3]、あるいは茎の上部にはトゲがなく[2]、下部にはトゲがある[5]。キイチゴ属では珍しくを持たないが、株が小さい時は棘が生える場合がある。は張りが浅い。しかし、サッカーと呼ばれる地下茎を伸ばしており、その株がに当たっていなくても育つことができる。

互生し、緑色で大きく、長さ10 - 20 cmの掌状で3 - 7裂し、葉縁には重鋸歯がある[5][2]。葉身は光沢があり、無毛。秋に紅葉して色づくものもある[3]

花期は4 - 5月ごろ[5]。新しい枝の先に3 - 5個の白いを咲かせる[2]。花の直径は30 - 40ミリメートル (mm) 、花弁は5枚でシワがよる[2]。果期は5 - 6月[2]果実は橙黄色の集合果をつけ、キイチゴの中では2 cmと大型[5][2]。上を向いてつく。一粒一粒はクマイチゴのような尖ったしずく型をする。食用になる[5][2]

冬芽は楕円形で緑褐色から赤紫色を帯びた芽鱗に包まれており、枝先に仮頂芽がつき、側芽は枝に互生する[3]。葉痕は三角形やV字形で、維管束痕が3個みられる[3]

利用

庭木として利用される[5][2]。春の若葉は生け花の花材にする[5]

枝分かれはさほど激しくなく、剪定しなければ一本の木のように生えるときがある。だが、地下茎(シュート)を伸ばしてあちこちから芽を出すため一度増えると駆除は手間がかかる。

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus trifidus Thunb. カジイチゴ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 91.
  3. ^ a b c d e f g h i 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 157.
  4. ^ 『牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 36.

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、157頁。ISBN 978-4-416-61438-9 
  • 西田尚道監修 学習研究社編『日本の樹木』 5巻、学習研究社〈増補改訂 ベストフィールド図鑑〉、2009年8月4日、91頁。 ISBN 978-4-05-403844-8 
  • 平野隆久監修 永岡書店編『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、36頁。 ISBN 4-522-21557-6 

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