冬苺とは? わかりやすく解説

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ふゆ‐いちご【冬×苺】

読み方:ふゆいちご

バラ科蔓性(つるせい)の常緑小低木関東以西暖地分布し、高さ約30センチは円状の五角形で、裏面に毛が密生する。夏に白い5弁花が咲き、冬には実が赤く熟し食べられる寒苺(かんいちご)。《 冬》「あるときは蕭々(せうせう)と—/蛇笏

冬苺の画像
撮影おくやまひさし

ふゆいちご (冬苺)

Rubus buergeri

Rubus buergeri

Rubus buergeri

Rubus buergeri

Rubus buergeri

Rubus buergeri

わが国本州宮城新潟県以南から四国九州それに台湾中国分布してます。山地生え蔓性で高さは2030センチになりますにはがあり、浅く3~5裂して、革質で毛が生えます9月から10月ごろ、集散花序白い花を咲かせます果実は、冬に赤く熟して食用なります。別名で「かんいちご(寒苺)」とも呼ばれます
バラ科キイチゴ属常緑小低木で、学名Rubus buergeri。英名は Buerger raspberry

冬苺

読み方:フユイチゴ(fuyuichigo)

バラ科常緑つる性低木薬用植物

学名 Rubus buergeri


冬苺

読み方:フユイチゴ(fuyuichigo)

山地自生している常緑小さ低木で、果実は冬になって赤く熟して食べられる

季節

分類 植物


フユイチゴ

(冬苺 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 05:22 UTC 版)

フユイチゴ
フユイチゴ (本宮山・1月)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キイチゴ属 Rubus
: フユイチゴ Rubus buergeri
学名
Rubus buergeri Miq. (1867)[1][2]
和名
フユイチゴ(冬苺)

フユイチゴ(冬苺、学名: Rubus buergeri)は、バラ科キイチゴ属常緑匍匐性の小低木である[3]。キイチゴの仲間としては珍しく、冬に実が熟すため、「クリスマスチェリー」の名で苗が流通している[4]

分布

中国中南部・台湾朝鮮半島南部[5]と日本の九州四国関東以西の本州に分布。暖地の森林の下生えに出る。林縁の道路ぞいなどに出現することも多い。山形県危急種(絶滅危惧種Ⅱ類・VU)に指定されている[6]

特徴

常緑性つる性木本[4]つる植物のように匍匐して地表を這い[4]、高さはせいぜい30センチメートル。全体に毛があるがトゲは少なく、茎の節から発根して殖えていく[7]

葉は互生して[8]、葉身は円形で、浅く3 - 5裂する[4]。葉表は緑色かやや褐色がかった緑でツヤがあり、縁には細かい鋸歯がある。表面は毛が少なく、裏面には細かい毛が密生する[4]

花期は9月から10月で、葉腋から花茎を出し、穂状に花弁が5弁の白い花を数個つける[4]。晩秋から一か月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す[3]。いわゆるキイチゴの形で、食用となる[4]。木苺としては酸味が強く、イチゴ同様にビタミンCが豊富である[4]。多くの木苺類は夏に熟すが、フユイチゴは冬に熟することが和名の由来である[3]。別名は「カンイチゴ」[8]

近縁種

絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト

  • オオフユイチゴ (R. pseudosieboldii) - フユイチゴとホウロクイチゴとの雑種という説もある。
  • コバノフユイチゴ (R. pectinellus) - 完全に地表を這う匍匐性の植物で、茎は地表から地中を這い、所々から短い地上茎を出す。花が初夏に咲き、かなり大きいので目立つ。本州から九州のやや標高の高いところにでる。種としては台湾とフィリピンにもある。
  • ミヤマフユイチゴ (R. hakonensis) - 全体にフユイチゴに似るが葉はやや三角形で先端が尖る。関東以西のやや高地、温帯域近くに分布する。
  • ホウロクイチゴ (R. sieboldii) - 全体はフユイチゴに似るがはるかに巨大で、葉も厚く毛深い。本州南岸から四国、九州、琉球列島および中国に分布する。日向に大群落を作る。

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rubus buergeri Miq. フユイチゴ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月20日閲覧。
  2. ^ フユイチゴ 花ごよみ”. 東山動植物園. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月14日閲覧。
  3. ^ a b c 高橋勝雄『野草の名前秋・冬―和名の由来と見分け方』山と溪谷社〈山溪名前図鑑〉、2003年10月、275頁。ISBN 4-635-07016-6 
  4. ^ a b c d e f g h 金田初代 2010, p. 150.
  5. ^ フユイチゴの仲間”. 森林総合研究所 (2010年6月1日). 2011年9月14日閲覧。
  6. ^ 日本のレッドデータ検索システム(フユイチゴ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年9月14日閲覧。
  7. ^ 金田初代 2010, p. 151.
  8. ^ a b フユイチゴ”. 石川県. 2011年9月14日閲覧。
  9. ^ 植物絶滅危惧種情報検索(コバノアマミフユイチゴ)”. 生物多様性情報システム. 2011年9月14日閲覧。

参考文献

  • 金田初代、金田洋一郎(写真)『ひと目でわかる! おいしい「山菜・野草」の見分け方・食べ方』PHP研究所、2010年9月24日、150頁。 ISBN 978-4-569-79145-6 

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