株・土地による資産形成
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明電工事件では、脱税による逮捕者を出すなど派手な仕手戦が演じられた仕手グループ「六韜会」銘柄の株取引をめぐり、自宅において2億円の現金の授受を仲介した事実を矢野自身が認めている。 土地資産も多く、議員引退直前の1993年には、主に土地建物により構成される時価約10億円に上る資産を公表している。これらの情報などによれば、奈良県生駒市の土地、三重県賢島の別荘、大阪府東大阪市ならびに東京都新宿区内に計3軒の自宅などを所有してきた(現在は大半を処分)。 2000年、矢野と、大正生命保険代表取締役会長古倉義彦との深い関係が複数のメディアで指摘された。「『表』の世界の住人で、古倉を利用しあるいは利用された政治家や官僚も少なくない。政治家(元職含む)では、日刊投資新聞に連載した公明党元委員長の矢野絢也」、「古倉会長が最も頼りにし、人脈的な助けを求めるだけでなく、さまざまな局面でアドバイスを受けたといわれるのが、公明党元委員長の矢野絢也氏なのである」と報道された。 『週刊ポスト』(2008年6月20日号)に掲載された「加藤茶&小野ヤスシも!『おいしい未公開<株>』にコロリといった面々」というタイトルの記事で、破綻した新潟精密の未公開株を購入した著名人の1人として矢野が紹介されている。記事中で矢野が実名でコメントを寄せ、夫婦名義などで同社株を600円ないし650円で15万株を購入していた事実を認めている。近年では雑誌『リベラルタイム』が矢野と相場師などとの関係を批判する記事を掲載している。 新潟精密の未公開株をめぐっては、矢野と親しい間柄だったとされる高橋治則の実兄で電通元専務の高橋治之との関係が指摘される香港のファンドや、同じく矢野と昵懇だった山代元圀、東進ハイスクール理事長・永瀬昭幸、島田文六らも保有しており、矢野との関係が注目された。 元内閣官房長官の衆院議員・仙谷由人は矢野と長年にわたり親密な関係がある。前述の通り2010年11月に旭日大綬章が贈られたが、これは官房長官が主宰する「叙勲等審査会議」で決定されたことである。2009年11月には仙谷の公設第2秘書に矢野の長男・矢野清城が登録されていることが確認された。清城は野党書記長だった父親の威光により野村證券にVIP口座を開設し、山一證券による総会屋への利益供与事件(1986年)で話題となった三菱重工業の新規発行転換社債など有利な金融商品を割り当てられ巨利を得たとされる。
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