林道の種類とは? わかりやすく解説

林道の種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 05:29 UTC 版)

林道」の記事における「林道の種類」の解説

緑資源機構大規模林道農林水産省所管)が緑資源幹線林道として整備行ってきた高規格林道いわゆる大規模林道)。1973年昭和48年)、森林開発公団(後の独立行政法人「緑資源機構)によって、全国7つ林業圏域設定された(大規模林業圏開発林道事業)。大規模林道大規模林業圏開発林道)とは、それらの林業圏域において、林道網の中核として位置付けられ大規模な林道のことをいう。大規模林道は、スーパー林道同じく「峰越し多目的」の林道であるが、その規格幅員7 m・2車線完全舗装)は、スーパー林道道路幅員4.6 m未舗装)を上回るものであり、大型観光バス走行可能な山岳ハイウェイ観光道路)をめざしたものとなっている。2007年度末、緑資源機構廃止となったその時点で未完成区間残していたため、それらについては独立行政法人事業としては廃止し地方公共団体具体的に北海道および該当県)の判断により、必要な区間について国の補助事業として実施することになった。そして、そのために「山のみち地域づくり交付金」が創設された。その後の各道県の対応(そのまま事業継続するか、あるいは中止するか)をみると、各自治体ごとに異なっている。 特定森林地域開発林道スーパー林道) かつて建設されていた高規格林道。現在は、地元自治体等へ移管され多く市町村道となっている。 ふるさと林道 過疎が進む山間地を連絡するために林道建設または既存林道改修アスファルト舗装等)するもの。二車線区間や、トンネル橋梁多く存在する(本来の林道は、山を迂回させて多く森林所有者敷地通した方が有利)など、性格的に林道というよりも市町村道肩代わり的な役割担っている。県の単独事業であるが、総務省から補助金相当する額が県に交付される広域基幹林道 併用林道 地元市町村林道借り受けて管理実質的に市町村道として利用しているもの。一般補助林道異なり一般車両自由な通行が可能となる。本来の一般補助林道は1車線基本であるが、併用林道に伴い地元自治体独自に2車線へと拡幅する例もある。 一般補助林道 森林組合などの森林所有者管理者地方自治体開設する林道開設要する工事費大部分は、国や地方自治体補助賄われるが、森林所有者にも負担金生じるため、コストの切りつめや所有者間の境界意識した路線設定が行われる。このため一般道路比べる勾配区間多く線形もきつい『悪路』であることが多い。完成後の維持管理費は、自治体森林所有者負担となるため、廃棄物不法投棄や一車両路盤荒廃されないよう、安全確保名目施錠機能を持つゲート設けられる例もある。しかし、一部登山者が、林道入口ゲートの鍵を壊すなどするケースが、全国3,924か所のうちの3割に当たる1,233件に及ぶことが、林野庁調査発覚しており、林野庁対策苦慮している。

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