松江市教育委員会による閉架措置問題とは? わかりやすく解説

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松江市教育委員会による閉架措置問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:56 UTC 版)

はだしのゲン」の記事における「松江市教育委員会による閉架措置問題」の解説

2012年8月高知県在住在日特権を許さない市民の会メンバーより、本作品の10巻旧日本軍が「中国人の首を面白がって切り落とした」「妊婦腹を切りさいて中の赤ん坊引っ張り出した」「女性器中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤くだいて殺した」といった記述証拠資料もなしに羅列してあり、「子供たち間違った歴史認識植え付ける」として、学校図書室から本作品を撤去する陳情出された。この陳情市議会において不採択とされたが、議員中には陳情内容同調する意見もあったことから、松江市教育委員会教育的見地に基づく再検討行い2012年12月、『はだしのゲン愛蔵版』(汐文社発行)全10巻を「描写過激」として、本棚置かず倉庫収める閉架措置にするように口頭要請市内49校(当時)のうち本作品全10巻保有する39小中学校がこれに応じた汐文社政門一芳社長京都精華大学マンガ学部吉村和真教授は、今回閉架措置による戦争体験継承喪失風化危惧している。下村博文文部科学大臣松江市閉架措置について、子供発達段階応じた教育的配慮は必要として、「学校図書取り扱いについて学校指示するのは、教育委員会通常の権限範囲内」として問題が無いことを述べている。 2013年8月22日日本図書館協会は『中沢啓治著「はだしのゲン」の利用制限について(要望)』を発表した。同協会松江市教育委員会による閉架措置が、「図書館の自由に関する宣言」(1979年総会決議)に違反していると指摘。同宣言では国民の知る自由を保障することを、図書館の最も基本的な任務位置づけ図書館利用公平な権利年齢等の条件によって差別してならないこと。また、ある種資料特別扱いしたり、書架から撤去するなどの処置禁止されていることが、同宣言明記されていると指摘した2013年8月26日開かれた松江市教育委員による臨時会議の結果、「教育委員会学校閲覧制限一律に求めたことに問題があり、子供見せるか見せないかは現場判断任せるべきだ」との意見から、全会一致閲覧制限撤回決定された。 2013年10月行われた調査では、松江市内の分校を除く49校のうち、はだしのゲン所蔵する43校中、41校で生徒自由に閲覧できるようになり、1校が検討中、1校が原則閉架で、所蔵しない学校のうち2学校生徒希望あらたに購入検討していることが明らかになっている。

※この「松江市教育委員会による閉架措置問題」の解説は、「はだしのゲン」の解説の一部です。
「松江市教育委員会による閉架措置問題」を含む「はだしのゲン」の記事については、「はだしのゲン」の概要を参照ください。

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