東京都前田耕地遺跡出土品
主名称: | 東京都前田耕地遺跡出土品 |
指定番号: | 460 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1990.06.29(平成2.06.29) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 旧石器 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 前田耕地遺跡は東京都秋川市にあり、多摩川とその支流である秋川の合流点にあたる秋川左岸の河岸段丘上に存在する。昭和五十一年~五十九年に日本住宅公団秋川団地建設に先立つ発掘調査が行われた。その結果、本遺跡は旧石器時代から近代にまで及ぶ複合遺跡であることが判明した。本件はこのうち旧石器時代から縄文時代にかけての石槍を中心とする石器群である。これらの石器群は四箇所に集中して出土している。この集中地点は径一〇〇メートルの円内に収まる範囲であり、遺跡立地の観点からも興味深い内容を含んでいる。数百本に及ぶ石槍の大量出土例は千葉県・群馬県・新潟県などでみられるが、本遺跡の石槍総数二、二六四本、そのうち全体形のうかがえるもの九〇〇本という数は、他に抜きん出たものであり、石槍の実態を研究するうえで貴重である。石槍と共に出土した削器・掻器・石斧・石錐・礫器・磨石などは、本遺跡が単なる石器製作跡でなく、かなり長期にわたる生活遺跡であったことを示している。こうした石器の種類の多様性は、旧石器時代から縄文時代にかけての石器群のあり方を知るうえで欠かせないものといえよう。石核・未成品等の中には石槍の製作工程の判るものもあり、また、原石の大きさの判明する材料も存している。これらも本遺品の時代性・製作技術をみていくうえで貴重な一括資料である。 |
考古資料: | 木造百万小塔 本郷弥生町出土壺形土器 杖形碧玉製品 東京都前田耕地遺跡出土品 東京都寺改戸遺跡土壙出土品 板彫五輪塔 板石塔婆 |
- 東京都前田耕地遺跡出土品のページへのリンク