杜の精【モリノセイ】(草花類)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第7255号 |
登録年月日 | 1999年 6月 14日 | |
農林水産植物の種類 | ゆり | |
登録品種の名称及びその読み | 杜の精 よみ:モリノセイ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 宮城県 | |
品種登録者の住所 | 宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 鈴木誠一、庄子孝一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,シンテッポウユリの選抜系統に宮城県自生のヒメサユリを交配して選抜,育成されたものであり,花は中輪の淡紫ピンク色で切花向きのかなり早生種である。草丈は100~129㎝,茎の直径は10.0~14.9㎜,上部の色は淡褐,中部及び下部の色は緑,毛じは無,節間長は茎の中央部は10~19㎜,止葉下は20~39㎜である。葉序は3/8,葉の全体の形は長楕円形,ねじれは無,葉幅は10~19㎜,葉長は12~15㎝,光沢は無,数は中,着生角度は90~119゜である。つぼみの形はⅦ型,花の向きは90~119゜,花房の形状は総状花序,全体の形はテッポウユリ型である。花径は120~149㎜,内花被の幅は40~49㎜,長さは9~12㎝,外花被の幅は30~39㎜,長さは12~15㎝である。花色は花弁の基部は淡紫ピンク(JHS カラーチャート9501),地色,中肋部,縁部及び裏面は淡紫ピンク(同9502)である。内花被及び外花被1枚の斑点の数は0,つぼみの色は鮮紫ピンク(同9504),内花被の形はⅡ型,外花被の形はⅣ型,内花被先端の形状はⅢ型,反転の程度はⅧ型,外花被先端の形状はⅤ型,反転の程度はⅤ型,花被のねじれは1/8未満,花被上の乳状突起は無である。花糸の色は浅黄緑(同3304),やくの色はオレンジ,花粉の色は黄褐,第1花梗の長さは90~119㎜,花梗の太さは細,色は緑,花梗への葉の着生は有,第1花梗の向きは30~59゜,1花茎の花数は中,花の香りは弱,開花期はかなり早である。「乙女の姿」と比較して,内花被先端の形状がⅢ型であること,花粉の色が黄褐であること等で,「明日香の夢」と比較して,外花被先端の形状がⅤ型であること,やくの色がオレンジであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,平成2年に出願者のほ場(宮城県名取市)において,出願者所有のシンテッポウユリの選抜系統に宮城県自生のヒメサユリを花柱切断授粉法で交配して胚培養を行い,4年に選抜,以後,組織培養で増殖を行いながら特性の調査を継続し,6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「みやぎFL2号」であった。 |
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