未開通区間に関する経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 03:21 UTC 版)
「北海道道675号立待岬函館停車場線」の記事における「未開通区間に関する経緯」の解説
1970年(昭和45年)から建設されていた北海道道675号立待岬函館停車場線(当時は「函館停車場・立待岬線」と呼称)のうち、千畳敷見晴台から立待岬までの2.7 kmの施工の段階に入った時、函館山の植物群の全滅を危惧した「南北海道自然保護協会」が集めた9,303人の署名簿に反対意見を添えて北海道知事に中止を申し入れた。一方でこれとは逆に「函館市地域婦人団体協議会」が交通渋滞の解消のための早急な道路開削を決議して運動を始め、議論が二分する状況となった。議論が巻き起こる中、函館市は1973年(昭和48年)に「社団法人日本公園緑地協会」に「函館山基本計画報告書」の作成を委託し、これを受けて1980年(昭和50年)6月6日に「函館山緑地整備計画」を発表し、函館山全面積の1/3を保安林に指定するほか、既存道路の一部も含めた登山道路からのマイカー締め出しを目指すなど、保全を最優先とする考えを提起した。これにより、新しい周遊道路計画は姿を消す事となった。 立待岬から海上保安庁受信所にかけての路線は、事業(道路建設)は未だに行われていないが、計画は現在も残っている。 なお、地図によっては立待岬から登山道までの区間を北海道道と表記し、登山道「七曲りコース」を経由して「点線道道」のように表記しているものがあるが、立待岬からの部分は実際は「函館市道 谷地頭17号線」であり、また登山道(七曲りコース、地蔵山コース)は函館山緑地の都市公園内園路の扱いとなっているため、これは誤った表記である。
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