朝鮮通信使関係資料とは? わかりやすく解説

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朝鮮通信使関係資料

主名称: 朝鮮通信使関係資料
指定番号 34
枝番 0
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 9通
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文: 朝鮮通信使は、朝鮮国王我が国足利豊臣徳川家に対して派遣した式外使節のことで、江戸時代には、将軍代替り等に際し都合十二遣わされた。
 本件朝鮮国二通はじめとして全部十二通を存している。国書は、粛宗八年一六八二)五月日の徳川綱吉宛て国王李惇国書、及び同三十七年五月日の家宣宛て国王李惇別幅である。いずれも白繭【はつけん】紙を用い国王印「〈為政/以徳〉」の方印を捺している。
 徳川将軍返書控は(一)天和二年(一六八二)九月綱吉返書控、別幅控及び世子徳松)別幅控の三通(二)延享五年(一七四八六月日家重別幅控一通(三)宝暦十四年(一七六四三月日家返書控、別幅控の二通合わせて六通である。いずれも金銀箔の厚手間似合まにあい】紙を料紙とし、家重別幅控には「〈源/長正〉」の方印がある。
 崇禎九年(一六三六九月日の朝鮮国東莱府使書契は、府使鄭良弼対馬藩宗義成宛てて通信使一行釜山出帆し、まもなく貴島に到着する旨を伝えている。料紙には【ちよ】紙を用い長方印が捺されている。
 また、朝鮮国礼曹参議書契は、外交官である礼曹参議省身が宗義成宛てたもので、仁祖二十四年(一六四六十月書契と別幅及び同年十一月書契三通存している。料紙楮紙で、方印「〈禮曹參/議之章〉」が捺されている。その内容は、漂流送還について丁重な書状受取ったことなどで、通信使には直接関連しないが、内容等尊重して附とした。
 本件朝鮮通信使に関するまとまった唯一の遺品で、特に粛宗八年国書天和二年の綱吉返書控は対をなし、同控には別幅控、世子の別幅控をも併せ存して注目される往時通信使の史実証し両国近世交渉研究上に貴重である。



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