春日版板木
| 主名称: | 春日版板木 |
| 指定番号: | 2 |
| 枝番: | 0 |
| 指定年月日: | 1977.06.11(昭和52.06.11) |
| 国宝重文区分: | 重要文化財 |
| 部門・種別: | 歴史資料 |
| ト書: | |
| 員数: | 2778枚 |
| 時代区分: | 鎌倉 |
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| 解説文: | 興福寺に伝来した春日版の板木で、鎌倉時代の文治五年(一一八九)から江戸時代に至るおよそ五十三種の遺品を存している。春日版は興福寺で出版された仏教経典類の総称で、わが国における最大の印刷事業であった。その印行本は平安時代から行われていたが、平安時代末、平家の南都焼打ちによって、その板木はすべて焼失した。現存する板木は南都再興後のもので、鎌倉時代雕(彫)造されたものが中心を占め、その内容は法相唯識【ほつそうゆいしき】に関する経論注疏類が多い。また南北朝時代の板木はその大部分が大般若経であるが、この大般若経は諸国に流布し、各地方の印刷文化に多大の影響を与えたことで名高い。これらの板木は春日版の最盛時の姿を伝えたもので、板木の体裁、版式の内容、或は彫造の手法、彫工の氏名、更にはその整理方法などを明らかにし、わが国中世印刷文化史上のまとまった遺品として価値が高い。 |
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