金剛寿命陀羅尼経板木
主名称: | 金剛寿命陀羅尼経板木 |
指定番号: | 28 |
枝番: | 03 |
指定年月日: | 1985.06.06(昭和60.06.06) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 歴史資料 |
ト書: | 嘉禎三年五月廿一日開版 |
員数: | 1枚 |
時代区分: | 鎌倉 |
年代: | 嘉禎3年(1237) |
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解説文: | この御調八幡宮所蔵になる板木は、嘉禎二年(一二三六)、三年に備後の有力豪族であった安那定親を願主として彫造開版されたものである。 板木の体裁は、いずれも桜材を用いた横長の平板で、版式は両面を陽刻し、無界で一行十七字、印面の内に開版年紀と願主名を刻している。版心、刻工名、丁数等はみえず、左右の把手も存しない。文字の大きさは、各経板木を比較すると金剛寿命陀羅尼経はやや小さく、表裏の本文行数も同一でない。また、版式等の体裁は興福寺所蔵の春日版板木に似ていて注目される。 本板木は、江戸時代の『三原志稿』等にも所載され、古くから著名なもので、春日版板木に次ぐ開板年紀を有する地方版最古の遺品として、中世印刷史研究上に重要である。 |
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