朝鮮民主主義人民共和国の建国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 23:08 UTC 版)
「日朝関係史」の記事における「朝鮮民主主義人民共和国の建国」の解説
1945年、朝鮮半島北部を制圧したソビエト連邦は、従来の日本による統治システムを解体し、共産主義による新体制の建設を進めた。朝鮮北部は旧満洲国(現在の中国東北部)からの日本人移住者・在住者の帰国経由地ともなったが、その中で多くの生命が失われた。 1948年9月9日には金日成を首相とした朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が成立した。その後、朝鮮人民軍が北緯38度線以南に侵攻し、南の大韓民国との間で朝鮮戦争(北朝鮮側呼称:祖国解放戦争)が勃発し、首都平壌を含む広範囲の国土が戦場となった。 朝鮮戦争中の1952年4月28日に日本はサンフランシスコ講和条約の発効で独立を回復したが、アメリカとの同盟関係にある反共主義国家となった日本の自由民主党政権は朝鮮民主主義人民共和国を国家承認せず、マスメディアと共に「北鮮(ほくせん)」と呼んだ。 一方、日本社会党や総評など、日本の社会主義勢力や労働組合は「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」を「朝鮮半島唯一の合法政権」と考え、「朝鮮」と呼称して、大韓民国(韓国)をアメリカの軍事支配下にある「南朝鮮」とした。かつて独立前の南朝鮮で共産主義運動に参加をした朴憲永は北朝鮮で副首相となるが、朝鮮戦争休戦後にスパイ容疑で処刑された。
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