最初の裁判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 01:41 UTC 版)
「ハロルド・ジョーンズ (犯罪者)」の記事における「最初の裁判」の解説
6月21日、ハロルドはモンマスシャー巡回裁判でフレダ殺害の疑いで裁判を受けた。検察は、2月5日にハロルドがフレダを雇い主所有の小屋の中で殺害し、遺体を袋に入れ、その日の夜に小屋の近くの路地で遺体を遺棄したと主張した。ハロルドは無罪を主張し、フレダを目撃したのは午前9時5分ごろに店で会ったときが最後だと述べた。 ハロルドは最初の審問でいくつか矛盾した発言をしたが、裁判で証言を行ったときは平静さを保ち、厳しい反対尋問にも抵抗した。ハロルドの雇い主であるハーバート・ヘンリー・モーティマー (英: Herbert Henry Mortimer) は、ハロルドにアリバイがあると主張した。ハーバートは2月5日の早朝、ハロルドと自身の息子が店で働いている声を聞いており、それは2人がジャガイモの袋を客に届けた午前10時ごろより前のことで、その後に店に戻ってからは終日働き続けていたと述べた。さらに、裁判3日目にはハロルドの父が、事件のあった夜にハロルドがフレダの遺体を路地に遺棄したという検察の主張に異議を唱えた。ハロルドは仕事から戻ってから翌朝まで家を出ておらず、もしも家を出ていたら自分が気付いていただろうと述べた。ハロルドの父の証言は妻の主張からも補強された。ハロルドの母も、ハロルドはいつも女の子に対して行儀よく振る舞っていたと強調した。 裁判ではフレダはハロルドの雇い主所有の小屋で殺害された可能性が非常に高いことを示す証拠が提示された。そのうえ、ハロルドとモーティマー一家のみが小屋の鍵を所持していた。しかし、5時間を超える審議の後、陪審はハロルドを無罪とし、未知の単独または複数犯による殺人との評決を満場一致で下した。 ハロルドは自由の身になり、部外者の目がない中で両親との再会を果たした。それは涙ながらの様相だったという。その後、地元のレストランに連れていってもらった。その折、ハロルドはテーブルの上に立ち、多数の支援者たちに言葉をかけた。支援者たちに感謝の意を伝え、アバーティラリの人々への恨みはないと述べた。その後、旗や垂れ幕で飾られたシャラバン(英語版)に乗ってアバーティラリに戻り、地元の人々からの声援に応えた。地元の人々のほとんどは、15歳の少年が子供を強姦したり殺害したりするなんてあり得ないと考えていた。戻ってきてすぐにハロルドに会いに行った人の中には隣人のジョージ・リトル (英: George Little) がいた。ジョージは皆が無実を信じていたとハロルドに伝えた。
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