晩年・門下生
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1976年(昭和51年)、当時のNHK交響楽団コンサートマスター川上久雄も駆けつけての「篠原虎一 音楽生活55周年記念演奏会(引退公演)」を金沢市で開催した。1980年(昭和55年)2月9日放送(収録は1月26日、石川厚生年金会館大ホール)の『音楽の広場』(司会:芥川也寸志・黒柳徹子)にゲスト出演した。同年5月30日、酒と音楽をこよなく愛した「石川県の弦の父」篠原虎一の生涯に幕が下ろされた。座右の銘はチェロ界の巨匠パブロ・カザルスの次の言葉であった。 「音楽への信仰と隣人愛とは、私にとっては分かちがたい。前者は私に最も純粋で、最も熱狂的な歓喜を与えてくれ、後者は最も悲しいときにも私に精神の平和をもたらしてくれた。創造の源泉は、道徳の力と善意である」 門下生の中からは川上久雄(N響コンサートマスター)、松中久儀(金大フィル顧問、金沢大学教授・名誉教授、公益財団法人石川県音楽文化振興事業団・オーケストラ・アンサンブル金沢理事)、金山茂人(東京交響楽団団長、評議員長・最高顧問、日本演奏連盟専務理事)、日比浩一(名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)、木戸博也(ヴァイオリニスト、野々市モーツァルト・アカデミー主宰者)などが出ている。また、学者に専念、医師、ユニークな活動をしている者、金丸保典(金大フィル奏者、金沢工業大学教授・数理工教育センター所長)、嶋大二郎(独立行政法人国立病院機構富山病院院長)、輪島忠雄(金澤古楽堂代表)らも虎一の門下生である。石川県金沢市野田山墓地(篠原家墓所)に葬られる。菩提寺は曹洞宗・桃雲寺。
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